キミがキライだから
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サロニアの宿屋ロビーにて────
「なぁレフィア……、イングズのことってスキなのか?」
「はぁ? ルーネス、何よ急に……。それって仲間として? それとも異性として聞いてるのっ?」
「う〜ん………どっちも」
「そうねぇ………仲間としては申し分なく頼りになるし、異性としてはこれまた非の打ち所がないっていうか……? むしろあれって異常なくらいよねぇ」
「そうだなぁ………おかしいよなぁ」
「でもあたしとしては、その非の打ち所の無さがネックかしら。異性として隣にいたら、それこそ劣等感というか ────」
「そうか? レフィアってスタイルいいし、性格はキツいけどいい線いってると思うけどな」
「 …………、それって褒めてるつもりっ?」
「アルクゥはどうだよ?」
「は? ……アルクゥは頭脳派として頼りになるわよねぇ。異性としてはこれといってパッとしないけど、弟にはしたいかしら」
「じゃあ………おれは?」
「問題外っ!」
「うは、きっつ!? そりゃないだろぉ……」
「大体何であたしにこんな話させるのよっ。───じゃ逆に聞くけど、今図書館に行っててここにいないアルクゥとイングズの事、あんたはどう思ってんの?」
「え、レフィアは入ってないのか?」
「あたしの事はいいのよ! さっき褒められてもない事云われたじゃないっ」
「おれとしては、精一杯褒めたつもりだけど………」
「ふ〜ん、あれで精一杯ねぇ……。いいわよもうっ。ほら、あたしは云ったんだから他2人についてあんたも云いなさい!」
「おれの事は問題外以外やっぱないのかよ……。う〜ん、アルクゥはおれにとって守ってやんなきゃいけない弟みたいなもんだったけど、今はもう違うかな。おれの手から離れて、1人立ちしてるって感じ。アルス王子………もう王子じゃないか。サロニアの一件で、アルクゥはおれがいなくても大丈夫そおだもんな」
「へぇ……それってちょっと、淋しいんでしょっ?」
「まぁ………そうかも」
「 ────じゃあ本題、イングズの事はキライなのスキなの、はいどっち!」
「へ……? スキかキライしかないのかよ!」
「当然でしょっ、ほらどっち!?」
「そりゃ今は、キライじゃ、ないけど……?」
「はいスキなのねーっ! あんたが始めの頃反発したり苦手だとか云ってたのは、妬みからくるヒガミだったのよね〜?」
「な、何だよそれ。分かったように云うなよな!」
「分かるから云ってんでしょ、てゆうか図星ねっ! ────で? どの辺りからなわけ? やっぱりあれかしら、炎の洞窟であんたが立ってる足場崩れて下の溶岩に落ちそうになったの、助
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