キミがキライだから
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けてもらった辺りかしらねっ?」
「何でレフィアが妙に楽しそうなんだよ……」
「あぁもう、じれったいわね! 知ってるのよ、あんたがアレ以来イングズを事あるごとにチラ見してるのっ!」
「す、するかよそんな事?! 大体、ああされたくらいでおれ別に────」
「 ………ほらぁ、ぼ〜っとしちゃって。あんた今思い出してんでしょ、その時の事っ!」
「 ────へ? ちがっ……、別にそん時笑いかけられたとかそんなんじゃ………、ぁ」
「っはぁ〜、やっぱりねぇ! 普段むっつりしてる人が笑うと来ちゃうわよね〜? あたしもそうされてみたかったわ……! ルーネス あの時に戻ってあたしと代わんなさいっ!!」
「なに無茶苦茶なこと云ってんだよ! どうかしてるぞレフィア……!?」
「どうもしてないわよ。────とにかくなっちゃったんでしょ、好きに」
「だ、だから何でそういう話に持ってこうとするんだよ! 仲間としちゃそりゃあ………けどオトコだぞ、それ同士ってどうなんだよっ」
「偏見ってものよ、それ。好きな気持ちに男も女も同性もないわ」
「は……? いや、第一あいつにはお姫さまいるし……!」
「はぁ、あんたそんな事云ってるとほんとに手の届かないとこに行っちゃうわよ?」
「な………ならどうしろってんだよ!」
「そうね、素直になるしかないわね、自分の気持ちに」
「 ────あ〜もう、訳分かんないこと云わないでくれよ! 付き合ってらんないぜ、外行ってくる!!………あ」
「……どうした、妙に騒がしいようだが」
「ただいまー、色んな本読んでたら遅くなっちゃったよ……。あれ、ルーネス? どこか行こうとしてたの……というか、紅いよ顔、大丈夫?」
「そうだな………熱でもあるんじゃないのか?」
「 ────!! ひひっ、人のデコ触んなよ?! そ、外行ってくるからどいてくれっ」
「……待て、もう夕刻だ。これから1人で何処へ行くつもりだ?」
「う……? 腕つかむなっての!? どこでもいいだろっ、武器屋とか、ブキヤとか、ぶきやとか……っ」
「ふふふ……! ルーネス、あんたイングズの前でどうかしちゃったんじゃないの?」
「うぅ、うっさい! 何でもないての?!」
「 ────あ〜らら、行っちゃった……。分かり易いやつね〜」
「ふむ……、何を話していたのか知らんが、あまりからかうのは良くないぞレフィア。あいつはすぐひねくれるからな」
「へ〜え? よく分かってるじゃない。……なら追っかけてあげなさいって、夜も近い事だし。ついでに何か話してきたら? あたしとアルクゥは先に夕食頂いて即寝るからっ」
「 ────そうだな、あいつ1人ではサロニアで迷子にでも
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