そして、光が溢れ出す
ターン6 天上の氷炎と正義の誓い
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の中からデッキを1つ取り出して素早くセットする三沢。もっと見やすい位置に移動している僕らをよそに、黄色と白の戦いが始まった。
「「デュエル!」」
先攻となったのは、三沢。
「俺が召喚するのはこのカード、豪雨の結界像だ」
カエルのような水色の置物が三沢の場に召喚されると、不思議なことに室内のはずのフィールドに雲が立ち込め、あっという間に雨が降り始める。
豪雨の結界像 守1000
「このモンスターが存在する限り、お互いに水属性以外のモンスターは特殊召喚できない。まずはこのモンスターでお前の目論見を崩してやろう。カードをセットし、ターンエンドだ」
「ちっ、特殊召喚封じか。忌々しい、俺のターン!おっ、いいカードを引いた………いいか三沢、1つ教えてやろう。俺が今引いたカード、これこそが斎王様が今朝俺に渡してくれた運命のカード。宣言してやろう、お前はこのカードの効果の前に敗北することになると!だが今は使わない、このカードともう1枚、別のカードをセットしてライトロード・ドレイド オルクスを召喚する」
大きな石板を小脇に抱える、白い服と髪が特徴の壮年の男性が召喚される。なるほど、ライトロードか。ロクに効果は知らないけど、そういうテーマがあるってことだけは知っている。カードごとのスペックの高さが売りの戦闘集団、だったかな。
ライトロード・ドレイド オルクス 攻1200
「行け、オルクス!その小さなカエルを噛み千切ってやれ」
万丈目の声にコクリと頷いたオルクスが呪文をぶつぶつと唱えるとその姿がいきなり光り輝く一匹の狼になって結界像に突撃し、その牙であっけなく噛み砕いた。
「なるほど、オルクスがいれば自分のライトロードは効果の対象にならないからな。俺の次のカードを警戒したか」
ライトロード・ドレイド オルクス 攻1200→豪雨の結界像 守1000(破壊)
「ふふふ、どうやら最初のバトルは俺の勝ちのようだな。エンドフェイズにオルクス第2の効果が発動し、デッキの上からカードを2枚墓地に送る。これでターンエンドだ」
三沢 LP4000 手札:3
モンスター:なし
魔法・罠:1(伏せ)
万丈目(白) LP4000 手札:3
モンスター:ライトロード・ドレイド オルクス(攻)
魔法・罠:2(伏せ)
「俺のターン、ドロー」
万丈目の場にいるのは攻撃力1200のオルクスただ一人。伏せカードもないから一見攻撃し放題に見えるけど、問題はそのオルクスが光属性だということだ。となると、最優先で警戒すべきは手札にあるかもしれないあのカード。これは、うかつに攻撃できない。
………とまあ、そんなことは僕よりも三沢が一番よくわかってるだろう。その上で、何か手を打ってくるはず
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