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遊戯王GX〜鉄砲水の四方山話〜
そして、光が溢れ出す
ターン6 天上の氷炎と正義の誓い
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ことを知り尽くしている三沢が諦めてないってことは、きっとあのデッキの中にはまだ逆転のカードが眠っているはずだ。

「俺のターン、ドロー………よし、魔法カード、貪欲な壺を発動。墓地のハイドロゲドン2体、オキシゲドン、豪雨の結界像、ウォーター・ドラゴンをデッキに戻すことで、カードを2枚ドロー。カードを2枚セットしてターンエンド。いいか万丈目、俺の永続トラップは、そう簡単に打ち破られるほど甘くはないぞ?」

 きっぱりと言い切ってのける三沢。わざわざそんなことを言ったということは、あの伏せカードは2枚とも永続罠なんだろう。

「俺のターン、全モンスターを攻撃表示に変更。その伏せカードで守ったつもりか?残念だったな、ライトロード・スピリット シャイアを召喚。このカードならばたとえ貴様がグラビティ・バインドのようなカードをセットしていても、レベル3ゆえにすり抜けることが可能。そしてシャイアの攻撃力は、俺の墓地のライトロード1種類につき300ポイントアップする」

 絶体絶命のピンチかに見えた一瞬。だが、ここでも笑ったのは三沢だったわけで。

「いいや、そうでもないさ。トラップ発動、激流葬!まんまと油断したな、万丈目。俺の知っているお前ならば、こんな見え透いた言葉には引っかからなかったぞ?」
「何!?」

 万丈目の攻勢から一転し、再び空になるフィールド。わざと永続トラップ、という三沢のコンセプトである単語を口にすることで伏せカードがそうだと思い込ませ、いつでも警戒すべき激流葬を安全に通す………頭の回転が早い三沢ならではの一手だろう。実際、僕も引っかかった。ねえ、と同意を得ようとして横を見ると女性陣は、

「心理戦の基本だよね、だって。でも即興だろうから甘さが目立つかな、ってさ」
「ですねー。口先八丁は立派な忍者の武器の1つ、私ならもうちょっと捻れましたけど」

 とかなんとか話してた。つくづく、女の子って怖いのね。

「まあいいさ。俺にはまだ切り札が残っているからな。墓地のライトロードが4種類以上の時、このカードはノーコストで手札から特殊召喚できる!これぞ俺の真の切り札、裁きの龍(ジャッジメント・ドラグーン)!!」

 でかい。月並みなようだけど、第一印象はそれだった。純白に輝く龍が、今まさに裁きを下さんと冷たい目で三沢を見下ろす。

「やはり、握っていたか……!」
「当然だ。もしこれが通れば斎王様の予言に反することになるが、その伏せカードを確認する意味も込めて一応使ってみるか。裁きの龍の効果を発動!ライフを1000払うことで、このカード以外のあらゆるものを無に帰す!全てをなぎ倒す聖なる光、ジェネシス・レイ!」

 万丈目(白) LP2800→1800

「無論、そんなものは通さんぞ。トラップ発動、デモンズ・
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