第七章
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はゴミに埃、それと蜘蛛の巣で汚れきっている。まさに廃屋であった。
その廃屋の中を進みだ。遂にだった。
二人はその患者がいる場所に来た。そこは。
寝室だった。だが鬱蒼とした異様な匂いが立ち込めしかもベッドもだ。白い筈なのに埃で灰色になっていてだ。やはりあちこちに蜘蛛の巣が張っている。
その部屋の隅だ。彼がいた。
そこに蹲りそのうえでぶつぶつと呟いている。その彼は。
「えっ、この人って」
「そうだね」
連はまた妻の言葉に頷いた。
「あの人だよ」
「そうよね。あの人よね」
「管君じゃないか」
高校時代の呼び名でだ。彼は言った。
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