5話
[2/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初
しやすい。
巫女たちのほうへ歩みを進める。
「……外来人じゃない。」
どうやら俺が外来人だってことは気づいているようだ。
ならば話もはやい。なんかめんどくさそうな顔をされたが気にしない。
「……。」
「……。」
誰だきっかけができたーやら切り出しやすいーと言ったやつは。
依然こちらを「めんどくさそうなやつが来たななんなんだよ?」みたいな顔で見てきている。飛んできた少女は初めからその気はないようだ。
どうしたらいいのだろうか……。
「……あー、えっと、博麗神社の巫女さんを探して来たんですけど、
あなたがそうですか?」
「そうよ。それで?どうしたの?」
「はい、僕、外来人なんですけど、昨日こっちに送られてきたばかりなんです。
それで、偶然出会った人に、それなら神社に行って、巫女に会うといいと
言われたもので。」
「そう。自分が外来人だってことは、わかってるのね?」
「ええ、さっき言った人がいろいろと教えてくださったので……。」
そこで俺は妹紅と慧音に教えてもらったことで、確かな事だけを、俺が知っていることとして巫女に伝えた。
「……ふーん。それじゃあ、あなたはどうしたいの?」
「?どうしたい?」
「外の世界に帰りたいかってことよ。私なら今すぐにでもあなたも外にいかせてあげられるわ。」
驚いた。慧音が長いことこちらにいるだろうと言っていたから、そう簡単には
出ることはできないと思っていたのだが……。
だがまぁ、帰ることはできない。
「いえ、元の世界には戻りたくはないです。というより、戻れないというか……。」
「なんだ?外でなんかやらかしたのか?」
飛んできた方の少女に話しかけられた。やらかした、か……
印象悪くなりそうだけど、他に思い浮かばないな……
「やらかしたというか、うーん……。」
「なんだ、はっきりしないな、別にいいけれど。」
いいのか。じゃあなんで聞いたんだ。
「じゃあ、あんたはこっちに住むってこと?」
「一生というわけではないですが……そうですね、しばらくはこちらに住むつもりです。」
「でもあんた住むとこはどうすんのよ?人里には空いてる家なんてないだろうし。
まさか、神社に住むっていうんじゃないでしょうね?」
「いや、そこは大丈夫です。当てはあるので。」
「……ふーん?そう。なら、私がこれ以上とやかく言う事は無いわね。」
「いいのか?霊夢?一応スぺカとか説明した方がいいと思うんだが。」
「大丈夫でしょ。どうせさっき言ってた、『送られたときにあった人』に教えてもらってるでしょ。まぁ、知ってても妖怪に襲われたら普通の人だったらダメだろうけど。」
ふむ。
「……んーと……はい、教えてもらってます。他にも
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ