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孤独の水の支配者
花咲学園
不思議な都市
―隠される力 4―
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ジを開くとUSBを挿した


萌依「・・・さすが雪斗。」


さっきの集団がグランドの方へ走り始め、


あたしと同じクラスにいた赤髪のやつが他の人たちに指示を出したかと思うと皆が四方八方に散らばった


萌依「そう簡単に捕まる訳にはいかない」


辺りを見回して誰もいない事だけを確認するとアクセスエラーにならないように邪魔な物を打ち消し始め、残り10%になった時だった


?「この学園の事を詮索してるのって・・・君?」


すぐ後ろからさっきまでは誰もいなかったはずの声が聞こえると、


椅子に座ったままクルっと回転した


萌依「調べ物をしてるだけなんですけど」


・・・後10%だけなのにここで止める訳にはいかない


もしも本当に・・・この学園にあたしが捜し求めてるものがあるとすれば・・・諦める訳にはいかない


?「君、転校生?」


萌依「そうですけど」


?「へえ〜・・・どうりで見たことないや」


壁に寄りかかってる人があたしの横の椅子に座ると、


机の上に肘をついて頬杖をするとあたしを見た


?「クラスと名前は?」


萌依「言う必要、あります?・・・それとも生徒会、に通報でもするんですか?」


・・・後5%


?「生徒会?・・・ああ、言わないよ。気になったんでね、話しかけただけ」


萌依「・・・へえ」


船台「俺は船台航汰。このコンピューター室の第二の責任者でさ・・・さっき履歴から君が見ていたページを見て・・・不思議に思ったんだ」


・・・つまりあたしが何をググったのかもこの人は知ってる、って事か


さすがは・・・第二の責任者


船台「君に二つ質問したい。拒否権はないからね?」


萌依「嫌」


船台「拒否権はないと・・・言ったはずだ」


口角をあげた船台があたしの腕に触れそうになった時、


――船台がパソコン室の床に倒れた


船台「!?・・・何・・・した?」


萌依「女の子に喧嘩を挑む時はもう少し考えてから挑んだ方がいいと思うよ」


ニコっと微笑んでコピーし終えたUSBを取ると


パソコンの画面を消してそのまま船台を通り過ぎてパソコン室を出た


・・・能力を使ってなくとも人間の男は脆いのね
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