双零と自由VS.漆黒の狂戦士……コラボ3です。
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「なるほど。こうしてVR空間内で模擬戦を行えばISのコンディションや操縦者の体調を考えずに修練が行えるってわけか。」
ふんふんと頷き一人で納得する天地。
「そういうことさ。機体のコンディションは公平に設定しているよ。……あと、VR空間内は現実と変わり無い環境設定になっているから気をつけて欲しい。」
リボンズはサーバールームの隣に備えられた部屋、ベッドチェアのある仮眠室(内装はとても豪華だが)に春奈達を誘導して彼女たちに指示を出す。
「ISとヴェーダを改めて繋ぎ、君たちの意識をVR空間内に接続するよ?」
「ちゃんと帰って来れるんですか?」
「当たり前だよ。安全面に関しては僕が保証する。」
春奈の問いかけに答えたリボンズは自信満々のドヤ顔で応えた。
リボンズの指示に従って春奈とA一夏、天地はベッドチェアにその身を預けてヴェーダからISへの外部ネットワーク接続要求を許可した。
「ダイレクトモーションセンサーの接続を解除。動作感知をマインドセンサーに切り替え、起動。」
端子の接続も無しでネットワークに接続した春奈たちの意識は少しずつ朦朧としていく。
「システムエラーチェック……オールクリア―――ダイブまでのカウントの開始。」
リボンズはカウントを開始する。
「……8……7……リラックスして眠るようにするといいよ……3……2……ダイブ開始」
3人の意識はヴェーダに吸い込まれていく。
●
○
『さて、皆気分はどうだい?』
リボンズの声に起こされた春奈はまぶたを擦りながら落下の感覚を味わってフラフラする体を起こした。
ふと春奈が、自分の体を見るといつの間にかIS学園の制服を着せられていた。
「これはすごいな。」
「ここはIS学園第2アリーナAピット……?」
「この世界の第2アリーナか。」
『ISのデータから構築したものだよ。再現力は一級品だろう?』
[確かにヴェーダを使っていることはあるな。]
「……?誰ですか?」
人がいないのに声が聞こえた春奈は辺りを見渡す。
[失礼した。俺は天地のISに宿るニューロの刹那・F・セイエイだ。]
天地の肩に音もなく現れた小人。東南アジア系出身者に多い黒髪に青色のノーマルスーツを着た少年だった。
「……ほう。」
「ニューロ……?―――じゃなくて刹那・F・セイエイ?」
春奈はまじまじと観察した。物理的干渉力があった場合彼に穴が開くかも知れないくらいにジッと見つめていた。
[すまない。俺にも自分という存在が何者なのかが分からない……ただ、ニューロと呼ばれる存在というのは理解している。]
刹那は自身が何者であるか……その記憶が失われている状態で
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