双零と自由VS.漆黒の狂戦士……コラボ3です。
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春奈が天地に覆い被さる形で乗っかっていたのを天地が手を伸ばして胸を掴んだ……鷲掴みで。少なくとも春奈にはそう見えていることだろう。
天地の手を振り払い春奈は胸を腕で抱くように隠し、抗議的な視線を浴びせる。
「て、天地君のえっち!サイテーです!」
「ま、まて春奈。いきなりのことで俺も対処ができなかったんだ!」
ギャーギャー騒ぐ二人を置いて転送装置から現れるリボンズ。その顔はしてやったりと言わんばかりの黒い笑みで飾られていた。
「ふふ、これで女嫌いがマシになるといいね。天地。」
「おい、リボンズ!てめぇの仕業か!?」
「なんのことかな?僕にはわからないね。」
とぼけるリボンズと怒る天地を他所に、春奈は吸い寄せられるようにハメ殺しの大きな窓に近付く。
「ホントに宇宙なんですね……。」
「そうだよ。この先に人類が進出していく広大な宇宙さ。」
春奈の目の前には月が映っている。その後ろに青い星、地球が見えた。
「綺麗ですね……宇宙から見る地球も。」
「まぁそうだよな。……春奈、さっきはすまん。わざとじゃないのはわかってくれ。」
「……銀河甘隊の超限定ロールケーキGで勘弁してあげます。」
「うぐっ……善処する。」
先ほどのハプニングの怒りはもう霧散していた春奈は「冗談ですよ」と天地に伝える。
それを聞いた天地がぽかんとしていたのは言うまでもないだろう。
「確かにこれを見たときは驚いたがな。綺麗だと思ったのも事実だが。」
A一夏もその窓に並ぶ。遠い先の星を見つめる横顔は鋭くそれでいて頼もしい猛将の覇気をまとっていた。
「ん?アレは流れ星?」
天地のつぶやきを聞いた春奈が窓にへばりつく。もちろん嘘だとわかった瞬間に春奈は天地をボコっていた。
それをただ見つめるA一夏、リボンズであった。
「嘘をつかないでください!」
「悪かった!謝るから……ぎゃあぁぁぁぁ!?」
●
○side???
来賓である春奈たちを迎えるためにソレスタルビーイング号の居住区はいつもより綺麗になっている。まぁ家事をするメイドのような存在である量産型イノベイドが居るからなのであるが。
「このくらいなら問題はないかな?」
豪華絢爛な内装の居住区はあの世界から引き継がれてそのままとなっている。
そんな空間の中心に鎮座するソファーでくつろいでいる一人の青年。
彼の名はリジェネ・レジェッタと言う。
リボンズにソレスタルビーイング号と量子演算装置ヴェーダ、あるシステムの管理を任されたイノベイドである。
とは言え、特にすることもなく常時だらだらと過ごすロイヤルニート生活状態である。
まぁ平和だ
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