第19話
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ニッコリと微笑むなごみ。ポケットから1枚の紙を取り出した。紙には内定通知と書かれていた。場所は川神学園の学生食堂だ。
「やっと内定通知が来たんだ。私も春から川神学園で働くんだ」
「「「おお!!内定おめでとう!」」」
全員でなごみの川神学園の調理師内定に拍手する。なごみは、フッと笑う。少し頬が紅いから照れているのが分かる。
「じゃあ、なごみちゃんも来年の春から川神学園に通うのね。でも、通勤はどうしましょう?松笠からだと、川神は少し遠いわね」
「のどかさんの言う通りだね。川神まで通うとなると、少し大変だね。アパートとマンションを借りるかい?」
「う〜ん。家からだと、朝早くに電車に乗れば間に合うから、家から通うかと考えているんだけど」
天王寺さんとのどかさんとなごみの3人が、通勤方法について話し合う。 3人とも真剣に話し合っている。
「う〜ん。僕としては、川神市でアパートかマンションから通勤した方が良いと思うんだよな。調理師となると、早番とかあったりするから大変だろうしね」
「私も天王寺さんと同じ考えね。私達名義でアパートかマンションを借りて、通勤した方がなごみちゃんも楽が出来るでしょうにね」
「母さん。大丈夫だよ。少しくらい早く起きる位は、私には問題無いからさ」
「ふ〜ん。なごみ。川神市にある家の別荘から、通うか?俺も春から川神学園に通うから、使おうと思ってた別荘があるからさ」
「「「え?」」」
3人とも驚きの表情で俺を見る。そんな不思議な事を言っただろうか?
逸早く元に戻ったなごみが、俺に訪ねてきた。
「悠斗って、別荘持ってたの?」
「ああ。俺のじゃなくて、家(不動家)の別荘だ。まあ、普通の民間なんだけどな。両親には使用許可をもらったし、部屋数もあるからなごみが良ければ同居出来るぞ」
「(やった!悠斗と二人っきりで生活だ!これって、新婚生活だよね!)・・・・うん。悠斗の住む別荘から通うよ。母さん、良いよね?」
のどかさんは満面の笑みを浮かべていた。天王寺さんも、うんうんと頷いていた。
「悠斗君。なごみちゃんをよろしくお願いします」
「僕からもよろしく頼むよ。なごみちゃんをよろしくお願いします」
「いやいや、二人とも頭を上げてください」
のどかさんと天王寺さんの二人が、俺に向かって頭を下げた。
俺は二人に頭を上げてもらう。
「悠斗君!なごみちゃんをよろしく頼むよ!のどかさん!今日は良いことが重なったね!」
「ええ。天王寺さん。そうだわ!なごみちゃんの内定決定と、悠斗君の帰国のお祝いをしましょう!」
「そうだね!そうしよう!早速、お寿司屋さんに電話しなくちゃね!」
天王寺さんは、急いで茶の間から出てお店に向か
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