第19話
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、有澤隆文社長達と空港で別れた。今は、電車に乗って松笠駅に到着した所だ。
(相変わらず変わってないな。まあ、ほんの数ヶ月で変わる訳ないか)
松笠の商店街を歩いて行く。何時も様にフラワーショップ椰子に来た。
自動ドアを潜り中に入る。店内にいた男性が此方にやって来た。
「いらっしゃいませ!どんな花をお探・・・」
「どうも天王寺さん。お久しぶりです」
「悠斗君じゃないか!中東に行っていたんじゃないのかい!?」
「ええ。仕事が終わったんで、今日日本に帰って来たんです」
「ああ〜。そうなのかい!ささ、上がって上がって。のどかさん〜。悠斗君が帰って来たよ!」
天王寺さんに進められて店の奥に入り、茶の間に上がる。自宅の奥からのどかさんが出てきた。
「あらあら〜。悠斗君。お帰りなさい〜。元気にしてましたか?」
「ただいまのどかさん。元気にしてました」
天王寺さんとのどかさんが俺の正面に座る。のどかさんがお茶を出してくれた。
「今回日本に帰って来たって事は、暫くは日本にいるのかい?」
「ええ。今度は高校に通う事になりました。ですので、2年間は日本に居ることが確定しました」
「あら?悠斗君は大学を卒業してるんじゃ、なかったかしら?」
「ええ。のどかさん。確かに大学を卒業していますが、九鬼家からの命令で川神学園に入学する事になったんです」
二人は驚いた表情をする。「ただいま」と玄関のドアが開いて中に誰かが入ってきた。茶の間のドアが開かれた。黒髪のロングヘアーの綺麗な女性が入ってきた。
「ただいま・・・て!悠斗!?帰って来てたんだ?」
「お帰りなごみ。そして、ただいま。今日日本に帰って来たんだ」
「あ、そうなんだ。何時まで日本に居るの?」
なごみが俺の隣に座る。ちゃぶ台を挟んで天王寺さんとのどかさんに向かい合う。
「まあ、2年間は日本に居ることが確定してるな。4月からは川神学園に通うからな」
「え?」
なごみが信じられないと言った表情をする。
まあ、大学を卒業している俺が今更高校に通うこと事態が可笑しいからな。まあ、それを言ったら英雄様の専属メイドの忍足あずみは明らかに、10代じゃ無いが・・・・止めよう。あれは、あれだ。そう割り切ろう。
二面性が激しい奴だったしな。
(まあ、単純な力量勝負では、忍足あずみは俺より弱い。しかし、彼女には隠密任務や策略に長けてるんだよな。けど、隠密任務の実力も俺が上だ)
懐かしい人物を思い出しながら、のどかさんが淹れたお茶を飲む。
ほろ苦さが口に広がる。
「まさか、悠斗が川神学園に通うなんてね。偶然は恐ろしいね」
「ん?どう言う事だ?」
「あら?なごみちゃんもしかして!」
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