第19話
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ンディーな男性も、二人の後を追って歩いて行く。
悠斗兄様が私達と向かい合う。
「フランク中将!短い間でしたがお世話になりました!俺は再び試練のため日本に戻りますが、俺の力が必要になったら何時でも呼んでください。必ずや、馳せ参じてみせます!」
「うむ。悠斗君。元気でな。もし、悠斗君の力が必要になる事があったら、その時は是非とも力を貸してくれたまえ。悠斗君の試練が無事に成功する事を願っておこう」
悠斗君と父様が握手を交わす。マルさんと悠斗兄様が話す。
「マルギッテも元気でな。俺以外の相手に負けるなよ」
「当たり前です。私が、悠斗以外の相手に後れを取ることなどありません。悠斗も日本で試練を頑張ってください。私は応援しています。お元気で」
「ありがとう。マルギッテも元気でな」
悠斗兄様とマルさんが握手を交わす。ほんのりとマルさんの頬が紅くなっていた。最後に悠斗兄様と私が向き合う。
「クリスも元気でな。もし、日本に来ることがあったら連絡してくれ。案内してやるからな」
「ありがとうございます!悠斗兄様も試練を頑張ってください!」
「おう!ありがとう。じゃあ、元気でな。レイピアの訓練は確りしておけよ。そうじゃないと、俺に一撃を入れる事は出来ないからな」
悠斗兄様が右手を差し出す。私も右手を差し出し握手を交わす。
悠斗兄様のゴツゴツした男性らしい感触が、私の手に伝わる。私との握手を終えた悠斗兄様がゲートを潜り、飛行機の入口に向かって歩いて行く。
「試練を頑張って乗り越えてください!悠斗兄様〜!」
私は大きな声をだして悠斗兄様を応援する。悠斗兄様は此方に背を向けたまま、右手を上に上げて、ガッツポーズをしてくれた。悠斗兄様の背中が見えなくなる。私達は窓の外にあるジャンボジェット機を見る。機体がゆっくりと移動して、滑走路を走って行く。やがてジャンボジェット機は大空へと旅立って行った。
「悠斗君が行ったな。クリス。私達も帰ろう」
「はい。お父様」
「寂しいですか?お嬢様?」
「うん。少しだけ寂しいな。でも、私も負けていられない!悠斗兄様が頑張っているのだ、私も剣の腕を磨かなくちゃ!」
私がそう言うと。マルさんは優しく微笑んでくれた。隣から泣き声が聞こえてくる。
「うう〜。クリス!よくぞ言った!流石は私の娘だ!そこまで成長してくれて、私は嬉しいぞ!!」
「お、お父様!?泣かないでください!」
「おお!すまない!クリス!」
私はハンカチを取り出し、父様の涙を拭き取る。 父様が泣き止んでくださった。
「ありがとうクリス。歓喜のあまり、少々取り乱してしまった」
「いえ。大丈夫です。お父様」
「そうか。さて、クリス。実は私にいい考えがあるの
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