第19話
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俺はリムジンの後部座席に乗る。反対側からマルギッテが乗車した。正面を見ると、軍服姿のフランク中将と私服姿のクリスがいた。
リムジンが発車した。
「フランク中将。今日は出勤日の筈ですが?どうして、俺の見送りに来てるのですか?」
「ん?仕事か?そんなものは無い!大体、悠斗君が日本に帰国するのだ。見送りに行かないのは失礼に値する」
「そ、そこまで大層な事じゃないんですが」
堂々と言い張るフランク中将。俺からすれば、働いた方が良いと思うのだがな。俺は苦笑いを浮かべつつ、フランク中将の隣に座っているクリスを見る。クリスも俺の視線に気がついた様で、俺に視線を合わせてきた。
「クリスは学校はどうした?今日は平日だぞ?」
「大丈夫です。今日は創立記念日なので学校はお休みです」
元気に言いきるクリス。その姿を見て、フランク中将はハンカチで涙を拭いていた。どんな親バカですか!?
「そうか。クリスも随分レイピアの腕前が良くなったからな。俺が居なくなっても、訓練をサボるなよ?」
「はい!頑張ります!いつか必ず、悠斗兄様に一撃を入れてみせます!」
「そうか。まあ、クリスの腕前ならそう遠くない日には、俺に一撃を入れられる様になるかもな」
俺は自身の訓練の合間に、クリスの訓練をしてやった。無論、マルギッテも一緒に訓練していた。クリスのレイピアは真っ直ぐ、正確無比に当ててくる。よく言えば、芯の通った一撃。悪く言えば単調な攻撃だ。まあ、クリス事態が、卑怯な戦いを嫌がるからそれが剣にも現れてる。それ事態を否定する訳じゃないが、一定の実力を持つ相手だとクリスは勝てなくなってしまう。まあ、だからこそ俺が地獄のような訓練をしてやったんだ。
訓練に参加し続けたのは、クリスの意思だった。 おかげで、今のクリスならば生半可な相手に後れを取ることは無い。
(まあ、俺に一撃を入れたとしても、二撃を入れさせてやらないけどな)
俺に連続して攻撃をヒットさせる事が出来るのは、師匠か兄弟子位なものだろう。
それから俺達は、リムジンの中でのんびりとお喋りをしながら、空港に向かうのだった。
悠斗sideout
クリスside
空港に到着した私達は、空港職員に案内されて別の出発ロビーに来ていた。出発ロビーにある待合室には誰1人居ない。
窓から見える飛行機の垂直尾翼には、GAと書かれたロゴが描かれていた。胴体にはサンシャイン(GAマン)が描かれていた。
「あれは!アクアビットマンに登場する、サンシャイン(GAマン)じゃないか!嬉しいな!まさか、アクアビットマンに登場する、他の企業戦士が飛行機に描かれているなんて!」
私は、窓の側まで歩いて行く。よく見ると、サンシャイン(GAマン)の書
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