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亡命編 銀河英雄伝説〜新たなる潮流(エーリッヒ・ヴァレンシュタイン伝)
第百十六話 遺書と墓碑銘
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首を傾げている。

「いや、もう十分だよ、ヴァレンシュタイン中将。死んだらどうなるか、良く分かった。良い事尽くめだが死なないように気を付けるよ」
げんなりした口調だった。何か本当に死んでしまいそうだな。
『そうですね、死なない程度に頑張ってください。それと念のために遺書と墓碑銘は用意しておいてください。大丈夫です、あくまで念のためですから』
何処からか溜息を吐く音が聞こえた。

「彼の言う通りにしよう。それから頼むから皆死なないでくれ。私は葬儀委員長なんて務めたくないし君達の弔辞も読みたくないからな」
トリューニヒト議長の言葉に皆が頷いた。誰かが“読まれたくないし聞きたくもない”と言った。もしかするとハイネセンを逃げ出した事を後悔しているのかもしれない。政治家も楽じゃないな、ホント同情するよ……。






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