コードギアスR2
0608話
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、この場をどうにかしてくれ! 向こうももう限界のようだぞ」
俺とスレイの会話を聞いていた繁の声に、うっすらと耳を澄ませる。すると扉の向こうから『ガン・ルゥはまだか』『繁少将に多少の怪我をさせても構わないから扉を破れ』といった内容の話が聞こえて来る。
全く、もう少しくらいは余裕を持って欲しいんだが。
「しょうがない。スレイ、頼む」
『任せろ。では早速今から始めるぞ。……とは言っても、基本的に前線に出るのはメギロートのみで、私とシャドウはその指示に専念する事になるんだがな。合流を楽しみにしているぞ』
そう言い、通信装置のスイッチが切れる。
「繁、俺の側に」
「あ、ああ」
急いで繁が俺の側まで移動してくるのを見ながら、流体サクラダイトか何かをブービートラップとして仕掛けておきたかったな、とふと思うのだった。
「さて、俺の身体から手を離すなよ」
繁へとそう言い、何かを言い出すよりも前に足下に影のゲートを展開する。
「うっ、うわっ、うおぉぉっ!」
影に沈み込んでいくという慣れない感触に戸惑いの声を上げる繁と共に、俺もまた沈み込んでいく。そして顔が沈み込む寸前に見たのは、格納庫の扉が外から銃撃を受けて吹き飛ぶ場面だった。
「……繁、もういいぞ」
「あ、ああ。……外?」
格納庫から大分離れた位置にある基地の隅。そこで再び姿を現した俺はもの凄く騒がしくなっている基地を眺めながら、繁が落ち着くのを待つ。
同時に、上空を数機のメギロートが飛んで行き基地施設に向かってリング状のサークル・レーザーを放っているのを見ながら、俺達はスレイと合流すべく移動を開始するのだった。
尚、この基地は援軍も併せて10機近い数のメギロートによりかなり大きな被害を受ける事になり、メギロートに対しては1機も撃破出来ずに、かすり傷程度しか与えられなかった為、その責任を取らされて基地指令が更迭される事になる。
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