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転生とらぶる
コードギアスR2
0608話
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理由が出来たところで脱走の罪に化粧を添えるだけだ。それよりも、見えてきたぞ」

 繁の示す方向からはかなりの喧噪が聞こえて来る。視界に入ってきたのは大勢の整備員やパイロットといった面々だった。あるいは近くには護衛なのか、ロンダンに積み込む予定のものなのか、ガン・ルゥの姿も結構ある。そしてそれらの近くには巨大な陸上戦艦であるロンダンが5隻、旗艦のダーロンダンが1隻存在していた。

「結構多いな。ダーロンダンはともかく、ロンダンは3隻程度だと予想していたんだが」
「腐ってもここは中華連邦の首都だからそれなりの戦力が詰めているのは当然だ。……文字通りの意味で上が腐っているのは洒落にしかならんがな。それよりも始めてもいいか?」
「ああ、こっちの準備はいつでもいい」

 俺が頷いたのを見ると、繁は近くにある通信装置のスイッチを入れて口を開く。

「この放送が聞こえている者は、全員耳を傾けろ。私は繁少将だ」

 少将。この階級が効いたのだろう。喧噪で溢れかえっていた巨大な格納庫内にいた整備員達は黙り込んでその場で休めの姿勢を取る。聞こえて来るのは、ロンダンやダーロンダン内部から聞こえて来る機械の作動音くらいであり、恐らくその2隻の中でも整備員や軍人達は休めの姿勢を取って繁の話を黙って聞く体勢に入っているのだろう。

「諸君等には、これから一時的に格納庫を出て行って貰う事になる」

 ざわり。繁がそう告げた瞬間、その話を聞いていた整備員や軍人達がざわめく。
 まあ、無理も無い。突然格納庫を出て行けと一方的に命令されたのだから。

「突然このような事を言われて混乱するのは分かる。正直、私にも何故このような命令が下されたのかは分からない。だが軍人である以上、上からの命令は絶対だ。特にこの中華連邦の、それも首都洛陽を守る我々なのだから規律正しく動かなければならない。よって、皆すぐに格納庫を出て行って貰いたい。その後は各自それぞれの自室へと戻って新たな命令が降るのを待て。以上だ。全員、行動に移れ!」

 繁のその言葉を聞き、不思議そうな顔をしながらもそれぞれが格納庫を出て行く。
 ロンダンやダーロンダンからも続々と人員が降りてきては、他の者達同様に不思議そうな顔をしながら格納庫から出て行く。
 それを見送り、最後の整備員が出て行ってから数分。ロンダンやダーロンダンの動力炉も落とされた為か、格納庫の中が静寂に包まれる。

「……で、これからどうするんだ? 格納庫からは全員出したが、まさか俺達2人だけでこの戦艦の群れをどうにか出来る訳でもないだろう?」
「ん? 聞いてないのか?」
「ああ。俺が聞いているのはあんたがロンダンやダーロンダンをどうにかするってだけだよ。実際、動力炉に時限爆弾でも仕掛けるのか? どのみちあんな滅茶苦茶な言
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