第7話 鉄の森
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見渡し下を見るとツナに押し倒されるような体勢でいるクロームがいた。
「……………」
「ボス、腕痛いから離して欲しい」
「えっ…あ、ごめん!!」
ツナはクロームの腕をはなして、起き上がり、クロームを引っ張り起こすために手を差し出す。
クロームはその手を握って起き上がった。
「本当にごめん!大丈夫だった?」
「びっくりしたけど痛くなかったから大丈夫」
「そう……なら、よかった」
お互いに顔を赤くして下を向く。
「そ、そうだ。カゲヤマは!?」
ツナは我に返ってカゲヤマ達を見る。
『お返しだーー!!』
ナツは炎は纏った拳でカゲヤマを殴っていた。カゲヤマは何どかバウンドして床に転がった。
『ハエパンチ!』
『て、てめぇ……』
カゲヤマがナツを睨みつける。
『先ほどの急停車は誤報によるものと確認できました。間もなく発車します。大変ご迷惑をお掛けしました』
『マズっ!』
ナツは自分の荷物を取って列車の窓ガラスを割って外へと飛び出た。
『ちっ、ハエの野郎が……今度あった時覚えてろよ』
そう言ってカゲヤマはナツの座っていた席に座り込んだ。
「……沢田殿の仲間は列車を飛び出して行きましたが大丈夫なんですか?」
バジルが列車から飛び出たナツを心配する。
「あぁ、大丈夫だよ。ナツは凄く頑丈なやつだから」
「だな。それにあいつが1人で列車に乗ってる訳がねぇ。おそらくハッピーにおいてかれたんだろ」
「…ボス、これからどうするの?」
「うーん……とりあえずあいつの隣の車両で様子を見よう。何か動きがあったらそれにあわせて行動って事でいいかな?」
「ツナがそれでいいならいいぜ」
「大丈夫」
「問題ありません、沢田殿」
3人の了承を得た後、ツナ達はカゲヤマのいる隣の車両で待つことにした。
しばらく4人で話していると、駅に列車が止まる。すると、大勢の人がぞろぞろと列車の中に入ってくる。
『乗客は全員出て行け!この列車は鉄の森が乗っ取る!』
隣の車両からそんな大声が聞こえてくる。
「い、いきなりなに!?」
「何か列車乗っ取るとか言ってるな」
山本が背中に背負っている竹刀を抜く。
「あ、あいつは!!」
バジルが隣の車両をみて驚く。
「あいつです!あいつが鉄の森のエース。死神のエリゴール!」
そう言って物凄くでかい鎌を持った奴を指差す。
「あ、あいつが!?」
ツナがそれをみて驚く。すると、ツナはあることに気づいた。
「あれ?どうして俺達に誰も気づかないんだ?」
そう。ツナのいる車両にも鉄の森のメンバーは入
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