第7話 鉄の森
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「あぁ。でも、報酬は受け取ってないぜ」
「えぇ!?何で?」
「依頼はその本を破棄するって話だったんだけど、その本を破棄できなかったから」
「………話が読めないんだけど」
「私も……」
「えっとな…エバルーの本を盗もうとしたら変な2人組が出てきて、そのあとルーシィが本の秘密に気づいてとりあえずエバルー達にいる奴全員倒して依頼主の家に行ったら本の文字がいきなり踊り出して」
「いや、ますます意味わからないから!!」
意味のわからない説明を繰り返す山本。そうしているうちにいつの間にかオニバスという街についていた。
「まぁ、詳しいことはルーシィに聞いてくれ」
「じゃあ、そうする事にするよ」
ツナはがっくりと肩を落とした。
「沢田殿、山本殿、クローム殿!」
3人はいきなり誰かに名前を呼ばれ振り向く。すると、そこには……
「ば、バジル君!!」
カゲヤマという男を追跡しているバジルが立っていた。
「お久しぶりです、沢田殿」
「本当に久しぶりだよ。元気にしてた?」
「はい。毎日親方様と元気してますよ」
ツナとバジルが握手すると、バジルは山本とクロームの方に向く。
「山本殿もお元気そうで」
「おう。俺は元気が取り柄だからな」
「クローム殿は拙者とあまり話したことがありませんね。拙者はバジルといいます」
「うん、知ってる。今日はよろしく」
「こちらこそ、よろしくお願いします」
バジルは深々とお辞儀した。
「で、肝心のカゲヤマって誰の事なの?」
「はい、拙者についてきて下さい」
バジルに連れられて車両をうつる。
「あいつです。あいつが鉄の森の魔道士のカゲヤマです」
3人はバジルが指差す方向を見る。そこには椅子に座ってるカゲヤマと……
「な、ナツ!?」
電車酔いで苦しんでいるナツがいた。
「あのカゲヤマと一緒にいる人は沢田殿の知り合いですか?」
「知り合いっていうか同じ妖精の尻尾の仲間だよ」
「何と!?では、沢田殿と同じく相当強いのでは?」
「うん。強いんだけど………あいつ乗り物酔いが酷くて、列車とかじゃ
まともに戦えないんだよ」
「では、すぐに助けないと!」
バジルが次の車両へうつる扉を開けようとした瞬間。
キキーッ!!
電車が急停止した。
「わっ!」
いきなりの衝撃でツナは近くにいた誰かの腕を掴みそのまま床に倒れこむ。
「痛た……みんな大丈夫」
ツナが1番最初に起き上がった。
「何ともないぜ、ツナ」
「拙者もです……沢田殿、クローム殿が……」
「えっ?」
起き上がったバジルがツナを見る。ツナは周りを
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