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覇王と修羅王
合宿編
十五話
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て撃ち飛ばす。
 そして追い撃ちを掛けるべく拳を振り翳し、籠もった覇気を発射させた。

 覇光拳!

 覇気が迫る先はリオで無くコロナ。
 牽制だが、あわよくば直撃を。そんなアレクの欲は、地より這い出た腕に弾かれた。

「なんじゃそりゃあっ!?」
「わたしのとっておきです! 叩いて砕け、ゴライアス!!」

 コロナを乗せ、立ち上がる姿は正に巨神。迫り、振り上げられた剛腕がアレクを襲う。
 アレクは横に避けるが築かれ作られたゴライアスの動きは人の外、次いで胴より上を回転させた薙ぎ払うようなラリアットが間も無く迫る。

「マジかっ!?」

 アレクは咄嗟に防御をしたが完全に予想外だった為、簡単に殴られ、飛んだ。
 そして建物に叩き付けられそうになるが、間に入ったアインハルトに受け止められた。

「無事……ですね」
「なんとかな〜。お前は……大丈夫だな」
「はい、なんとか」
「んで、お相手は……あっちか」

 防御と同時に覇気を発砲していたので、アレクのLIFEは2800から2500までの減少で済んでいた。受け止めたアインハルトのLIFEは3000から2800に減っていたが、まだ支障には程遠い数値だ。
 アレクは体勢を直しながらアインハルトが相手をしていたヴィヴィオの姿を探すとLIFEが3000から2600に減り、殴り飛ばされアレクと入れ替わる形でコロナの方に居た。
 其処にリオも合流したが、すぐに攻めてくる気配は無かった。

「う〜ん、格闘技じゃアインハルトさんにまだまだ敵わないなぁ」
「あたしも。昨日のスパーで知ってたつもりだったけど、まだまだ認識が甘かったなー。コロナが居なかったらあのまま押し切られちゃってたかも」
「わたしだってアレクさんが速射出来るなんて思って無かったからギリギリだったよ。ゴライアスで叩いても予想以上にダメージ少なかったし……ちょっとショック」
「やっぱ個々じゃダメだね」

 どう攻めるべきか。ヴィヴィオ等は構えを取ったまま見据えるが、それはアレク等も同じだった。
 対抗出来ていたのは個々でぶつかったお蔭であり、協力し合ってしまうと予想など出来たものでは無い。コロナのような隠し玉を其々持っているのなら尚更だ。
 それに三人で固まられると、最初の様な奇襲染みた事も簡単に出来ない。

「しっかしあのデカブツどうすっかな〜。やっぱぶっ壊してからじゃねえとコロぉ穣どうにかできねえか?」
「此の儘でいけますか?」
「たぶんリお嬢はもう突っ込んできてくれねえだろーしなぁ。アレ込みの複数だと、ちとキツイかも? ……あ。もしかして、リお嬢をあのまま殴り潰しておくべきだったり?」
「……過ぎた事を言っても仕方ありません。反省は後にしましょう」

 ふとしたアレクの呟きをアイ
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