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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第344話】
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故に振るいにくく、チェーンハンマーは下手をすると機体が振り回され、ましてやその拳は一発放てば星空の彼方という――これでは外せないのでは無いだろうか?』

「……まあそうだけど、良いじゃん。 せっかくだし銃とか使うよりは――まあこれはこれで一発当たれば相手は大ダメージ受けそうだが」

『た、確かにそうだが。 一撃の威力で使いやすさを選ぶならまだ手持ちのハンマー型やパイルバンカー等も――』

「確かに……まあ、とりあえず一度試してみようぜ? 雅の忠告も有り難いが、せっかくだし雅も変わった物を使ってみたくないか?」

『ぅ……む。 ……まあ武士として、刀は一振りある故良いのだが……しゅ、主君が大変なのではと……』


 心配するような声色で言う雅――心配するようなではなく、事実心配してるのだろう。

 まあ普通なら近接武装何点かと射撃武装何点かである程度の距離に対応するのが当たり前だし。


「大丈夫だから心配するな。 ……さて、許可も得てるし分子結合殻を機体に吹き付けるぞ?」


 武器項目を閉じ、特殊項目を選ぶとそこに表示されている分子結合殻の項目をタッチする。

 ――と、打鉄機体上部から少しずつ塗装するかの様に分子結合殻が吹き付けられ、徐々に装甲が黒く染まっていく。

 ……この分子結合殻の技術、母さんが言うには八十年代には既にあったとか。

 財団が保有するプロトタイプのスポーツカーともう一台のスポーツカーにむらが無く吹き付ける様に塗装した結果、装甲車の機銃の弾丸すら弾く対弾性能を得たとか。

 スポーツカーでそれなのだから、村雲等だと更に対弾性能が上がっていたのだろう……詳しくは知らないから語れないが。

 ただ、やはり弱点としては粒子エネルギー系の攻撃は特殊コーティングしないと弱点として残るらしい――まあ完全無欠な物は存在しないが。

 そうこう考え事をしてる間に打鉄全身が漆黒に染まる。

 むらが全く無く、整備室内の明かりを反射するかの様に光沢を放っていた。


「後はこの上に部分的に赤を入れたいかな」

『ふむ、主君は黒赤が好きなのだな。 理解したぞ』

「ん? まあな、三色使うならそれに青もワンポイントで使うが」


 塗装項目を選び、塗装する箇所の詳細設定を行う。

 塗装する箇所以外は特殊な膜に覆われるとスプレーで塗装する箇所を赤く染め上げていった。

 スプレーの為、塗装がはみ出るも特殊な膜が守ってる為問題は無いだろう――そして、整備室内にブザーが鳴り響く。


「ん、ようやっと終わったな。 ――シンナー臭い気がするが」

『し、主君! 直ぐに換気を!』

「だな、このまま嗅いだら脳がとろけて更に馬鹿になってしまう」


 軽
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