親っていいもんだな。
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・翼刃!!!!」
双剣を出し、水を纏い、一気にバルカンに近付き、斬りつける。この魔法を食らった相手は、棍棒で殴られたような感覚と、剣で切られたような痛みを追う。実際そんな感じだし。
「ウホォォォ!!!!」
壁に激突した。すると、バルカンがマカオになった。
「ま、マカオ?!!」
バルカンに接収されてたのか。
「くそ、怪我がひでぇ。特に脇腹の傷が深すぎる。救急セットじゃ意味ねえ。」
くそ・・・どうする・・・どうすれば・・・
ボッ・・
え?
「ぐあああああ?!!!」
ナツが脇腹に炎を当てた
「今はこれしかしてやれねぇ!!ガマンしろ!!マカオ!!」
そうか、火傷させて傷口塞げば・・・、確かに荒業ではあるがリアル応急処置だな。
「死ぬんじゃねぇぞ!ロメオが待ってんだ!!!」
「はぁ・・・はぁ・・・くそ・・・な、情けねぇ・・19匹は・・・倒し・・たん・・だ・・・。」
「なにいってんだ!19匹だぁ?!バルカン19匹は充分な戦果だ!」
〜数刻後・・・〜
なんとかマカオの手当ても終え、無事連れて帰ることに成功。当の本人はボロボロで歩くのがやっとだが。
「今度クソガキ共に絡まれたらいってやれ。テメェの親父は怪物19匹倒せんのか?!ってよ。」
泣きながらニマッと笑うロメオ。
「ナツ兄ー!!ハッピー!!ユーキ兄ー!!ありがとぉー!!それと・・・ルーシィ姉もありがとぉっ!!!」
〜ギルド〜
「たっだいまぁー。」
「あら、早かったわねユーキ?」
と、返事してくれたミラ。
「よいしょっと」
と、おじさんみたいなこと言いながらカウンターに座る
「とりあえずお茶頂戴」
「はーい?」
酒は飲めないわけじゃないがやっぱりお茶が一番だ。という自論。
「はい、どうぞ?それでどうだった?」
そう言いながら俺の隣に座るミラ。
「ありがと。それが現地でバルカンに襲われてさぁ、とりあえずボコしたらそいつがマカオでビックリした。接収されてたんだよ。」
「あらぁ、それはどんまいね。だから下山してこなかったのね。」
「それでも19匹も倒したんだってよ。なんだかんだ言ってマカオは強いよ。」
お茶をズズズと飲みながら言う。
「ユーキがそんなこと言うなんて珍しくない?」
「そうか?・・・・なぁミラ・・・」
「ん?なに?」
「やっぱりいいもんだな・・・親ってのは。ロメオとマカオがさっき再会した時思ったんだ。」
「・・・・・・・」
ミラは黙ってしまった。
「子供にとって親はいなくてはならない存在なんだよな・・・。今頃、俺の母さんはなにしてんだか・・・」
ナツを育てた竜、イグニール
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