第一幕その十
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「そういえばドロシーさんは」
「あの人がどうかしたの?」
「あの人もお風呂好きなのよね」
ここでも恵梨香からナターシャにお話するのでした。
「そうよね」
「ええ、毎日お風呂を楽しんでおられるそうよ」
「じゃあ旅の間は」
「あの人とね。三人でね」
「河とかで身体を洗うのね」
「そうなるわ」
旅の間の身体を綺麗にすることのお話もするのでした。このことは女の子である二人にとってはとても大事なことです。
「ドロシーさんとね」
「そうよね。前の時はかかしさん達と一緒だったけれど」
「あの人達はお風呂に入る必要がないから」
「洗濯よね」
「かかしさんとつぎはぎ娘さんはね」
この人達はそうなります、二人共丹念に洗濯してもらうことが大好きです。かかしは中の藁も取り替えます。
「木樵さんはいつも油を塗って磨いてもらって」
「ピカピカよね」
「ジャックさんも服を綺麗にして」
「お身体は拭くだけね」
「それでいいから」
だから四人共です、お風呂に入る必要はなかったのです。四人と一緒の時はこの人達が食べる心配もありませんでした。
「あの人達は」
「便利よね、そうしたことも」
「考え様によってはね」
「そうよね」
こう二人でお話します、そして。
二人は身体の泡を洗い落としてお風呂から出ました。するとそこにはドロシーがトトを抱いてそこにいました。
そのドロシーがです、笑顔で二人に言ってきました。
「あの、晩御飯まで時間があるから遊ばない?」
「ドロシーさんとですか」
「三人で」
「ええ、ベッツイも一緒よ」
オズの国のもう一人の少女ベッツイ=ボビンもだというのです。
「四人で遊ばない?」
「何をして遊ぶんですか?」
ナターシャがドロシーにこのことを尋ねます。
「それで」
「ええ、トトと一緒にお散歩したりしてね」
「都の中を歩いてですか」
「そうして遊ばない?」
これがドロシーが二人に提案する遊びでした。
「他にも色々な遊びがあるけれど」
「そうですね、私達の世界の遊びは」
恵梨香が腕を組んで言うことはといいますと。
「カラオケ行ったりゲームセンターに行ったり」
「カラオケ?」
「歌を歌うところがあるんです」
恵梨香はドロシーにカラオケボックスのことをお話するのでいsた。
「そこに行って皆で歌ったり飲んだり食べたりするんです」
「歌を歌って遊ぶのね」
「はい、そうなんです」
こうドロシーにお話するのでした。
「そうしたお店もあるんです」
「ふうん、面白そうね」
「ドロシーさんは歌は」
「ええ、大好きよ」
ドロシーはにこりと笑って恵梨香に答えました。
「聴くことも歌うことも」
「じゃあ歌も歌いませんか?」
ここでこう提案した恵梨香でした。
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