第六十五話 ハロウィンに向けてその十四
[1/2]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
「生姜を食べることはいいことよ」
「そうよね」
「そう、だからね」
「こうして食べてるといいのね」
「ええ、身体のことを考えてもね」
やはりいいというのだ、こうした話をしてだった。
彩夏はその紅生姜を多く乗せた牛丼を食べている、そして言うのだった。
「いや、やっぱりいいわね」
「紅生姜がなのね」
「牛丼には紅生姜よね」
「そもそも紅生姜が好きなのね」
「そうなの、最初からね」
それでだ、身体にいいと聞いて余計にだというのだ。
「それで食べてるの」
「成程、そうなのね」
「他にも生姜食べてるの」
牛丼の紅生姜だけでなく、というのだ。
「生姜焼きにしても甘酒にしても」
「甘酒に生姜入れるのね」
「そうしてるの、とにかく生姜をね」
それをだというのだ。
「食べてるから」
「じゃあ冬も続けるといいんじゃね?」
美優もその彩夏にこう言う。
「生姜が身体にいいのは事実だしさ」
「それでよね」
「ああ、身体にいいもの食うとな」
それでだというのだ。
「全然違うからな」
「この牛丼もよね」
琴乃も紅生姜を乗せている、その牛丼を食べつつ言う。
「身体に悪くはないのよね」
「そうなの、アメリカではね」
どうかとだ、里香はその琴乃にこう話した。
「ダイエットフードだし」
「日本じゃそうでもないけれど」
「そうなの、けれどね」
アメリカではだ、どうかというと。
「あそこは他の食べものが凄いじゃない」
「カロリーが高いからね」
「そう、だからね」
アメリカは日本とは違うというのだ、料理についても。
「アメリカではこの牛丼がそうなのよ」
「信じられないけれど」
「アメリカは凄いから」
またこう言う里香だった。
「だから太っている人も日本とは桁が違うのよ」
「そうよね、アメリカ人の太り方はね」
それこそだ、アメリカ人の肥満は日本のそれとはレベルが違う。まさに腹の脂肪が膝まで垂れ下がっている程だ。
だからだ、里香もこう言うのだ。
「あまりにも太り過ぎでしょ」
「あれだと牛丼もね」
「そう、ダイエットフードなのよ」
「凄い話ね」
「アメリカと日本はまた違うわ」
「私も注意しないと」
ここでだ、こう言う琴乃だった。
「太り過ぎにはね」
「いや、日本では相当無理しないとね」
その太り方もだというのだ、里香は琴乃にこのことは安心していいと言葉の調子で話すのだった。そのことはだ。
「あそこまでならないから」
「そうなのね」
「日本にはあそこまで太る食べものがないからね」
「ハンバーガーやピザとか食べても?」
「そう、とてもね」
そうはならないというのだ。
「日本のハンバーガーとアメリカのハンバーガーはまた違うのよ」
「同じお料理でもな
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ