12間奏ーrhapsody(狂詩曲)
[1/3]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
うーん…どこから話そうかな?
まあ、あれは数年前の話だ。俺は、地方の小さな町に住んでいたんだ。キリト、アスナ、お前らには、地名や伏せさせてもらうぜ。もちろん人名もな。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「だるい…だるすぎる。」
俺、雪宮佳(ゆきみや、けい)は郵便局に来ていた。おばあちゃん宛ての荷物を出してこい?ふざけるな。轢くぞ?となんか何処かのバスケの物騒な台詞を考えていると親子が来た。待合用のソファーが俺の座ってる席しかないので隣に母親が座った。
へえ…綺麗な人だな…子供居たけど誰だろ?
とか思っているとひょこっと見てみると…
「…なんだ詩乃か。」
「聞こえてるわよ佳。」
同じ学校の朝田詩乃がいた。なんかこいつとは腐れ縁で、今俺は5年生だが、なんと5年間同じクラス。なんだかんだで仲はいい。口喧嘩しかしないがな…
ん?
「んてことは、この人お母さんかよ??」
「今頃気づいたの??」
詩乃が本気で驚いてる!ヤバイ…子供の親にはちゃんと礼儀正しくあいさつしなきゃ!
「こんにちは、雪宮佳です。いつも詩乃さんにお世話になってます。」
「あら?あなたが佳くん?いつも詩乃から聞こえてるわよ?話よりいい子じゃない?礼儀正しくて。」
「お母さん??さっきの話聞いてた?」
そんな事話していると「お待ちの朝田さんどうぞ。」と受け付けの人の声がきた。
「あら、もう来たみたい。詩乃待っててね。」
と受け付けの方に行ってしまった。
「佳は何しに来たの?」
ふいに詩乃が聞いてきた。
「何って…ばあちゃんに荷物を送りに来たんだよ。帰りたい♪帰りたい♪…??」
いきなり受け付けをしようとした詩乃のお母さんを突き飛ばした男がいた。あまりにいきなりだったので詩乃のお母さんは声も出せずに倒れた。それを見て詩乃がその男に文句を言おうとしたところ…
男はバックから黒い物を取り出した。
うそ…だろ…?
男が取り出したのは拳銃だった。
「鞄に金を詰めろ??さっさとしろ!」
マジかよ??本当に強盗??
落ち着け…あの銃が偽物だったらーーーと思ったが現実は優しくなかった。
パン!
という音ともに火薬の臭いがした。見ると郵便局員が胸を抑えている。
…そこから赤い物が滲んでる。
本物かよ…
男がさらに叫ぶ。
「早くしねえと撃つぞぉぉぉ??」
客に銃口を向ける。その先には…
詩乃のお母さんがいた。
ヤバイ。俺は…どうしたらいいんだ?どうしたらこの状況を打破出来る?どうすれば…
そんなことを考えてると男に突っ込む影があった。
「詩乃??」
詩乃は男になんと噛み付いたのだ。その
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ