戦いのあとはスイーツ日和!?……コラボその2です。
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を理解してしまったから……うちの家系に伝わる異能だそうです。」
「……なんだ、ここは。いろいろな要素が混ざりすぎだろおい。」
「まぁ世間は広い。ほかの世界にも似たようなものはあるだろ。」
「ふははははっ!そんなものを気にしていては楽しく生きることはできんぞ、若造ども!」
「あ、ギムさん。招待ありがとうございます。」
新たに現れたのは銀河甘隊の社長、ギム・ギンガナムその人だった。
現在春奈たちは銀河甘隊のVIPルームにいる。元来はリボンズの専用席なのだが彼女の好意でここに座らせてもらっている。
「ふっ、礼はあの小娘に言うことだな。」
「そうでしたね。遠慮なくご馳走になります。」
「10代女子の幸せを守るのが吾輩の、銀河甘隊のモットーだ!キサマらもゆっくりとくつろいでいくがいい!」
「ほう、甘味か。俺は甘いものが好きでな……いや、待て。リボンズが小娘?」
「ああ、この世界のリボンズ・アルマークは女性だぜ?」
「……はあぁぁ!?いや、確かに髪は長かったが……美形の中性的な顔立ちはイノベイドの特徴だろう!?」
「まあな。まぁ気にしてたら時間がなくなる。ここのケーキは美味だからな。」
「これは、新作ですか?ギムさん。」
「名づけて季節の宝石箱。吾輩の自信作だ!」
「果物のタルトか。……どれどれ―――っ!?」
待ちきれんとばかりにA一夏は合掌してタルトを頂いた。
芳醇で調和の取れた果物の甘さと、しつこすぎないカスタードクリームは脇役に徹しながらもほんのりと自己主張をする。
しっとりとしたタルトも柔らかすぎない適度な硬さを残している。
それらが完全に調和した季節の宝石箱にこれまた合う甘めのロイヤルミルクティーを暫し堪能する3人は終始無言だった。
特にA一夏は何らかのタガが外れたのか他のケーキを4個も平らげて春奈、天地を驚かせた。
「実にうまいケーキだった。ああ、シャルやセシリアにも食わせてやりたいな……味は覚えたんだがな……。」
「そうか、気に入って貰えて何よりだ。餞別にこれをくれてやろう!」
ギムさんはA4のプリントファイルを持ち出すとA一夏に渡す。
「これには貴様の食べたケーキのレシピが記載されている。帰って妻に食わせてやるがいい!」
「なに!?いいのか!?」
「構うことはない。吾輩はいい食べっぷりに惚れたのだ!武士に二言はあらずだ!」
そんなこんなのお茶会はリボンズからの呼び出しがあるまでの3時間も続いたと言う。
余談だがこの世界の弾が春奈をエスコートするA一夏を見て積年の思いを瓦解、失恋を認識したのはまた別の話である。
「なぜだあぁぁぁぁぁ
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