戦いのあとはスイーツ日和!?……コラボその2です。
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ね?」
「了解です。」
「今日はこの医務室で泊まっていってください。怪我も治ってないですしね。」
「明日、リボンズさんに再生医療を施してもらえると聞いています。」
「そうでしたね。さて、報告書をまとめてと……先生はこれで失礼しますね?」
「はい。おつかれさまでした。」
そう言うと真耶は病室を後にした。
「……ちょっと眠ろうかな―――」
緊張の糸が切れたのか、春奈の意識はそこで途切れた。
眠りに落ちるさなか彼女を呼ぶ声が聞こえる。
[―――春奈。]
(……誰?)
[―――はじめましてね。]
(―――あなたは誰?ここはどこなの?)
その声は聞き覚えのない女性の声であった。
[私はクリスタルハートの思念とも言うべきかしらね?私の名前は―――ル・コボル……善の性質を持つ方のル・コボル。彼からは姫君と呼ばれていたわ。]
(ディーヴァ……思念とはどういうことなんですか?)
[この世界の根本はジェネレーションシステムによって守られてきた。でも、彼と私が分離したことで全ての歯車が狂い、瓦解した。]
(―――なんのことなのですか?)
[いづれ分かるわ……そこであなたは選択を迫られる―――それだけを伝えたかったの。それと、あなたに[可能性]を授けるために。]
(私の可能性……?)
[……私もいつでもあなたと喋れるわけじゃないわ。今回みたいにあなたの魂と私が深層同調した時に、少しの間だけ話すことができる……時間って残酷よね。]
(―――また会えますか?)
[ええ、それまでは私も眠るわ。おやすみなさい私の可愛い娘―――春奈。]
そこで声は途切れた。
「おかあさん……?」
「なにを……春奈?」
目を覚ました春奈の傍らには千冬がいた。
「―――千冬姉?どうかしたの?」
「いや、何でもない。それより、体の調子はどうだ?」
「うん?……あれ?体の痛みが消えてる……?」
「……は?ってよせ、春奈!」
千冬は焦りながら春奈を止めようとするが春奈は包帯を解いてしまう。
「火傷が……治ってるのか……!?」
その背中には搬送された時に負っていた火傷があった。それをRCI社で治す予定だった。
将来に傷跡が残るような深刻な火傷だった、が再生医療であれば完治させることができる。
しかし、現在。春奈の背中の傷は完全に癒えていた。
―――医者も生きているのが不思議だと言っていた程の火傷を負い、全治5ヶ月の診断が下ったにも関わらずだ。
「な……この痣は……」
「……え?どうしたの千冬姉?」
千冬は絶句した。春奈の、その背中にある
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