第3章
月光校庭のエクスカリバー
第58話 不穏な気配再びです!
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って恋かしら?」
キーンコーンカーンコーン。
朱乃さんがその質問をすると同時に予鈴が鳴った。
「うふふ、またご一緒しましょうね」
そう言い微笑んだ朱乃さんは部屋から出ていった。
……なんだったんだ、さっきまでの朱乃さんは?
「じゃあ、定例会議を始めましょう」
現在、俺達オカ研はイッセーの部屋で定例会議をしていた。
何故イッセーの部屋でやっているのかと言うと、今日は旧校舎の年に一度の大掃除の日で使えない為だ。
「今月の契約計数は朱乃十一件」
「はい」
「小猫十件」
「……はい」
「祐斗八件」
「はい」
とここまでがベテランメンバーの成果であった。
「アーシア三件」
「はい」
「凄いじゃないかアーシアさん」
「あらあらうふふ、やりましたわね」
「……新人さんにしては良い成績です」
「わあぁ、ありがとうございます」
ベテランメンバーの好評にアーシアは嬉しそうだった。
「で、イッセー…」
さて、最後のイッセーはと言うと…。
「0件」
「……め、面目ありません…」
とまあ、イッセーは一件も契約を取れていなかった。
もっとも、アンケート評価に限れば、トップクラスだったりするんだが、契約を取ってなんぼなので、残念ながら評価対象にならない。
「頑張って契約を取らないと、上級悪魔への道はますます遠くなるわよ」
「分かってますとも!来月こそはトップを目指します!!」
「イッセー君ふぁいと〜」
鶇がのんびりした声援を送っていた。
「お邪魔しますよ〜」
おばさんがお菓子を乗せたお盆を持って入室してきた。
「あぁ、すみませんお母様」
「いいのよ。今日はカルタ研究会の会合なんでしょう」
……微妙な間違い方をしているな。
「そうそう、それと良い物を持ってきちゃった♪」
おばさんが取り出したのは、アルバムであった。
部活(悪魔稼業)の会議が急遽、アルバム鑑賞会に早変わりしてしまった。
ちなみに俺も家からアルバムを引っ張り出してきた。
「これが小学生の時のイッセーよ」
「あらあら全裸で。ちっちゃくてかわいいですわ」
「きゃあ」
「……イッセー先輩の赤裸々な過去」
「これは幼稚園の時、この頃から女の子のお尻ばっかり追いかけてて…」
「……最悪だ…」
「まあ、そう言うな。懐かしいじゃねえか」
「……そうは言うけどな…」
イッセーはかなり憂鬱な気分になってそうだった。
「小さいイッセー小さいイッセー、ああぁ!」
「部長さんの気持ち、私にも分かります!」
「アーシア、貴女にも分かるのね!嬉しいわ!」
……部長とアーシアが興奮しながらイッセーの写真を見ていた。
「懐かしいな〜」
「だな」
「うん」
「そうね」
俺達幼馴染み組は昔の自分達を見て懐かしんでいた。
特に千秋達はイッ
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