第3章
月光校庭のエクスカリバー
第58話 不穏な気配再びです!
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!頭痛のタネを増やすんじゃねえよ!…」
明日夏はこの手の話題が苦手と言うか最大級に嫌悪する。
あれは中学時代、明日夏は一部の生徒達にホモ疑惑が流れた事があった。
明日夏はこの容姿だから木場程じゃないが、当時はかなりモテていた(ちきしょう!)。
だが明日夏は女の子のお誘いとかを全面的に断っていた。
当時はそれほど人付き合いが良いとは言えなかった明日夏にとって、いきなり見ず知らずの女子に誘われるのは抵抗があったらしい。
その為、普段から俺と行動する事が多かった。
だがそのせいで、俺とのホモ疑惑の噂が流れ始めた。
俺はすぐに頭を抱えた。
明日夏も最初は「噂だ。すぐ消えるだろ」と言っていたが、予想外に噂は広まり、明日夏は頭を抱えながら誤解を解く為に奔走した。
余談だが、千秋まで噂を信じてしまい、千秋の誤解を解くのが一番大変だったらしい。
てな経緯があり、明日夏はこの手の話題が嫌いだった。
「な〜に?エロバカトリオが何かやらかしたの?」
一人の女子がアーシアを引き連れて話し掛けてきた。
「桐生か」
俺達に話し掛けてきたのはクラスメイトの桐生藍華、アーシアと仲がいい女子の一人だ。
ちなみにクラスから匠と呼ばれる程のエロ娘で、以前の裸の付き合いをアーシアに教えたのもコイツだ。
「アーシア、他にもいい男がいるのに、わざわざこんなのを彼氏にしなくたって」
桐生が俺を見ながら告げる。
「か、かかか、か、彼氏ぃぃっ!?!?」
桐生の言葉にアーシアが凄く動揺していた。
まあ、いきなり仲良くしている男子を彼氏だなんて言われれば、そりゃあ驚くわな。
「こんなのとはなんだ!それにアーシアは日本に来たばっかだから、いろいろ面倒見てやってるんだ!……彼氏とかそう言うのじゃ…」
後半の方の言葉を言い淀んでしまった。
「いつもベッタリくっついていて、端から見てるとあんた達、毎晩合体しているカップルにしか見えないよ〜」
『合体!!』
「合体?」
「お、お前なんて事を!!巨大ロボじゃあるまいし、そんなに簡単に…グッ!?…」
エロ娘に申し立てていたら、腕が疼き出した。
「あ、悪い、俺ちょっと用事思い出した」
俺はその場を立ち去ろうとする。
「………左腕か?……」
「………じゃあ朱乃さんのところへ?……」
「………ああ……」
すれ違いざまに明日夏とアーシアとそんな会話をし、俺はその場から立ち去った。
「明日夏君、イッセー君どうしたの〜?」
イッセーが立ち去った後、さっきまで机に突っ伏していた鶇が訪ねてきた。
「用事だとさ。………左腕のな……」
「……そうなんだ〜…」
後半の言葉を鶇にだけ聞こえるように言い、鶇はそれを聞いて納得していた。
「な〜んだ、別に付き合ってる訳じゃないんだ」
「は、はいぃ!」
「ん〜、なん
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