第5章 契約
第88話 カトレア
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し、村長さんはその俺に対しての呼び掛けに相応しい称号……。殿下と言う呼び方はせず、騎士従者さま、と呼び掛けて来ましたから。
「そうですね……」
少し思案顔でそう答える俺。確かに、この場に村長さんが居ても益はないでしょう。いや、知らなくても良い事まで知って仕舞う可能性もゼロでは有りませんか。
こう言う魔法の世界。ハルケギニアの表の世界に存在して居る科学の代わりと成る魔法の世界などではなく、俺やタバサが存在している深い闇に彩られた魔法の世界には、闇のモノが関わって居る事件が多数存在して居り、彼らの存在を察知する事に因って、余計な危険を招き寄せる可能性も少なく有りません。
好奇心は猫をも殺す。九つの生命を持つ猫でさえ、余計な事を知って仕舞っては生命を失う事も有る。まして、何かを知ると言う事は、それだけ余計な責任が増えると言う事でも有る。
まぁ、少なくとも、現在俺やタバサが居る世界は、光溢れる世界の住人が簡単に覗き込んで良い世界ではない、と言う事です。
彼……村長さんが倒れるのを防いだ後、何をするでもなかった左腕に巻かれた時計に目をやる俺。
時間的にはそろそろ……。
「村長さん。済みませんが、人数分よりも多めの昼食を用意するようにしては貰えませんでしょうか。魔法を使用すると、どうしても普通の時よりは空腹を感じやすいので」
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