コードギアスR2
0607話
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いといけないんだろうが、男自身が分かっているとでも言うように頷いていた為だ。
「そうだな、正直いまいちだ」
「ふっ、正直な人だ。だが、これでもここの料理は大分マシでね。そもそも材料の質が悪いのを、料理人の腕で何とか補っている感じなんだよ」
「……何でそこまで材料の質が悪い?」
「決まっている。大宦官の奴等が必要以上に取り立てているからさ。それでもこの洛陽はまだ首都だから食うのに困らない程度の食べ物はあるが……星刻様の支持者が多い地方では、餓死者が出る事も少なくないそうだ」
「……なるほど。まぁ、星刻と俺達の計画が上手く進めば多少はマシになるだろう」
もっとも、この洛陽は俺達が切り取る予定の地域ではないから、逆に今までよりも生活が苦しくなる可能性もあるが。
いや、どのみち俺達が国土を切り取れば確実に鎮圧するために軍を送ってくる。その軍を撃破していけばいずれこの洛陽も……
「その為には、まず大宦官共に従う軍の戦力を少しでも減らさないとな」
俺の呟きに男が頷き、1枚のデータディスクをこちらへと渡してくる。
「今回の目標であるロンダンやターロンダンが収められている周辺の地図や警備状況、配備されているKMFの位置だ。星刻様から指示された内容については大体網羅していると思う。ただし、あくまでもこの情報は俺が入手したものだ。いつ大宦官が気紛れに出した指示で変更になるか分からないというのだけは覚えておいてくれ」
「……大宦官とやらは別に軍事の専門家でもないんだろう? なのに口を出してくるのか?」
八宝菜を食べていたレンゲの動きを止めて呟くスレイ。その言葉に男は苦々しげな表情をして小さく頷く。
「ああ。どうやら自分達の権力をひけらかしたいらしくてな。よくとんでもない命令をされる時があるよ。例えばKMFで街周辺の警備をするために後の部隊に引き継ぐのは無駄が多いから1日中休み無しで警備していろとかな」
「何だ、その無意味な指示は」
基本的に人間の集中力というのは長時間は持たない。本気の集中力という意味では数分が限度である。もちろん警備にそれ程の集中力が必要無いとはいっても、丸1日休み無しで警備をしろというのは無茶としか言いようがないだろう。そしてエナジーフィラーが切れて動かなく……いや、警備で機体を動かさないのなら何とかなるのか?
「だから言っただろう? 自分の権力を見せつける為に無意味な命令をしてくる事もある、と」
「……なるほど」
「もっとも、そんな奴等だからこそ大宦官と繋がっている上の方はともかく、軍部の下の方はこっちに協力してくれるんだが。その情報もそんな奴等から回ってきたものが大きいな」
俺の手元にあるデータディスクを見ながら、呟く男の言葉に頷きながら口を開く。
「こっちが動
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