暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
コードギアスR2
0607話
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ていく。

「いらっしゃい」
「待ち合わせをしているんだが」
「どなたとでしょう」
「星の刻の印を持つ相手とだな」
「……奥の個室でお待ちですので、どうぞ」

 店主と短いやり取りをし、そのまま指示された個室へと向かう。

「アクセル、今の会話は……」

 ようやく落ち着いたのか、俺の腕の中から脱出したスレイの言葉に無言で頷く。

「ああ。あの店主も星刻の組織の一員だ」
「……なるほど。どうやら星刻という男の手は予想以上に長いようだな」
「だろうな。戦闘能力ならともかく、純粋に政治的な能力で言えば俺とは比べものにならない程に上だろうよ」
「そうか? 私から見ても、アクセルは十分以上に良くやっていると思うが。イスルギ重工での交渉とか」

 個室へと向かう途中の通路を歩きながら小さく首を振る。

「あの交渉に関しては、色々と反則的な方法を使っているからな」
「反則的な方法?」
「ああ。それが何なのかは言わないが……だが魔法という存在や、あるいは俺達の世界に存在しない機体の提供という裏技があったのは事実だな」

 当然反則的な方法――鵬法璽――については口にしない。正直、俺自身他人の意志を強制的に縛るというのは好んでいないというのもあるし、ここでそれを口走ってどこからどう他の者に知られるかもしれない可能性を考えると、迂闊に口に出せる内容では無い。
 そんな風に考えつつ、通路を進み通路の一番奥にある個室の扉をノックする。
 すると次の瞬間数cm程度だけ扉が開き、次の瞬間にはその隙間からこちらを観察するような視線が向けられていた。
 そんな視線を受けながら、洪古から受け取った指輪を見せる。

「……待っていた。入ってくれ」

 それでようやく俺を信用する気になったのだろう。扉が一旦閉められ、チェーンか何かを外す音がして再び扉が開かれた。
 そこで改めて連絡員である男の顔を確認出来たのだが、見た感じでは大体30代程の中年の男だった。体型として見る限りではヒョロリとしており、とても軍人には見えない。
 そんな風に思いながら部屋の中へと入ると、テーブルの上には幾つかの中華料理が載っている。

「食ってくれ。話はそれからだ」

 そんな男の言葉に勧められ、まずはとばかりに皿の上に乗っていた肉まんに手を伸ばすが……

「……」

 思わず眉を顰める。不味くはない。決して不味くはないんだが、それでも美味いとは言えない味。少なくてもネギま世界で食べた四葉の作った超包子の肉まんと比べると雲泥の差だ。隣を見ると、回鍋肉を口に運んでいたスレイも微かに眉を顰めているのが見える。

「……あまり美味くないだろう?」

 そんな俺達の様子に、声を掛けてくる男に無言で頷く。本来なら美味いとお世辞でも言わな
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