暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
コードギアスR2
0607話
[1/5]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話
「アクセル、これはどうだ? その、似合うか?」

 街で売っていた中華風の赤い髪飾りをつけて俺に見せてくるスレイ。

「そうだな……悪くないと思う。スレイの髪の色が青だからな。赤が良く映えているぞ」
「そ、そうか。……店主、これをくれ」
「はいよ。いや、良かったねお嬢ちゃん。彼氏に褒めて貰えて」

 洪古から渡された活動資金から髪飾りの代金を支払うと、店主が笑みを浮かべながらそう告げてくる。年の頃は俺やスレイよりも5歳程年上か。慣れた様子で声を掛けてくるが、次の瞬間にはスレイが俺と恋人に間違われた羞恥で顔を真っ赤にして否定する。

「ばっ、馬鹿を言うな。私はだな……」
「スレイ、そんな言葉にいちいち反応していたら身が持たないぞ」
「う、う、う、うるさい! 大体お前も、何でそうやって平然としていられるんだ。少しはこう、照れたりしてもいいんじゃないか!?」
「実際の関係はともかく、こうして2人で街中を歩いているんだから恋人同士に見られても仕方ないだろう。いちいち大袈裟に騒ぐから、かえって面白がられるんじゃないか?」

 そう告げた俺の言葉に、何故か露店の店主は呆れた様な視線を向けてくる。次いで、スレイの方へと同情するような視線を向け……

「お嬢ちゃんも相方がこんなに鈍いと苦労するね」
「わ、私は別にそんな苦労なんて無い! 無いったら無いんだ! アクセルが言ってるように、私と奴は別に特別な関係じゃないんだからな!」
「あー……そうか。こっちの嬢ちゃんもか。まぁ、いいさ。悪い事を言ったみたいだな。なら、詫び代わりに忠告を1つ」
「……忠告?」
「ああ。ここは天下の洛陽だから問題無いけど、あんたらみたいにあからさまにこの国の人間じゃないって奴は地方に行くと嫌な目に遭う可能性が高い。だからあまり地方には出掛けない方がいいと思うぞ。もっとも、インド軍区みたいな場所まで行けば容姿とかはあまり関係ないんだろうが」
「……なるほど。忠告、感謝する」

 スレイが払った髪飾りの代金の他に情報料代わりに少しだけ金を渡し、スレイと共に露店の前から移動する。まだ顔を赤くして俺を睨んでいるスレイだが、あのままあそこにいて目立つ訳にいかないというのも理解しているのだろう。
 ……そう。露店の店主が言っていたように、俺とスレイが今いるのは中華連邦の首都でもある洛陽だったりする。もちろん観光とかで来ている訳では無い。目前に迫った建国の時に備えた工作活動の一環だ。
 この洛陽は首都というだけあって、当然数多くのKMFがすぐ側の基地に存在している。その他にも、ライノセラスのような陸上戦艦のような物もある。今回の目的はその陸上戦艦を鹵獲する事だ。シャドウミラーとしてはメギロートやPTのような戦力の派遣はともかく、母艦で提供出来る物がない。いや、あ
[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ