参ノ巻
死んでたまるかぁ!
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くりしたっ!って誰!?」
人なんか滅多に来ないと聞かされていた境内で、誰かに裾を引かれて心臓飛び出るかと思うぐらい驚いて見たら、後ろに旅の格好である壺装束を着た背の高い女の人が立っていた。
さ、さ、参拝客かしら、ええと?
「尼君様」
女はがらがらな掠れ声で小さくそう言った。
誰のこと?って思ったけど、そうだよ今あたし尼姿なんだった。
その女の雰囲気が、なんて言うか鬼気迫るというか・・・切羽詰まってる感じがありありと出ていて、あたしはちょっと身を引いた。
どっどっどっ、どうしよう!?惟伎高ー!
「出家を・・・」
そう言い終わらないうちに、女はぐらりと身を崩して、目の前でばたりと倒れてしまった。
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