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IS《インフィニット・ストラトス》〜星を見ぬ者〜
第三十四話『思うが故に』
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「まあいい、システムの研究続行だ。政府とてこの施設を認知することはまず不可能……」


その時、耳をつんざくような音が男の襲う。緊急時に発令するサイレンだ。


「なんだ!何が起きている!」

「施設上空に所属不明の浮遊物体が施設に攻撃しているようです!」

「なにぃ!?」


男はすぐにモニターを見ようとするが、外部のカメラは既に破壊され状況が掴めない。


「どういうことだ!!防衛装置は!」

「ダメです!第三、第四装置も破壊!っ!?ぐわぁぁ!!!!」

「なっ!?ぎゃあああああ!!!!」


天井が崩れ、二人の男は下敷きとなる。天井が崩れたことにより空が見え、月の光が施設に差し込んだ。


「な、なにがぁ……!?」


意識が途切れるなか、男は目にする。月の光よりも更に輝く、その光に。


「て、『天輪』が何故っ……!」


その言葉を最後に男は意識を閉ざした。そして天に瞬く輝きは何処かへと飛び去っていった。




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