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迷子の果てに何を見る
第四十二話
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えている生徒が居るなんて」

「うっ、すみません」

「なんで魔法の本なんて物に頼ろうとしたんだ。赤点なら回避できる様にちゃんと補習を行なう予定じゃないか。そんなに楽をしたいのか」

「それが平均で1位にならないとネギ先生がクビになると」

「そんな事有るはず無いだろうが」

「え、そうなんですか」

何を嬉しそうな顔をしてやがるんだこの野菜は。

「元から採用されてないんだからな」

「えっ!?」

「何を当たり前な事に驚いてるんだ」

「そんな、だって」

「採用されているならお前は今もテスト製作に追われているし、会議にも呼ばれている。今は全部オレと高畑先生が肩代わりしている状況なんだよ。だが今回の件でお前の正式採用はなくなったと思え。というよりお前は本当に教師を目指す気があるのか。自分の目的の為に生徒を利用して恥ずかしくないのか」

「で、でも」

「デモもテロも有るか。正直に言ってやろう。今回の件でオレは心底お前を見損なった。お前に生徒に悪影響しかもたらさない」

「天流先生、それは言い過ぎです」

神楽坂が野菜を庇おうとする。だがそれがどうした。

「不法侵入」

「「?」」

「オレが止めなければ禁止区域侵入、最終的には書物の無断持ち出し。窃盗だな」

ここまで言ってようやく理解したのだろう。

「お前達が行なおうとしていたのは犯罪行為なんだよ。そしてお前は止めるどころか一緒に参加しているんだからな」

「ですが我々は図書館探検部で」

「図書館探検部の部則によると、夜間時の活動は顧問の同行が原則と記されている。ルール違反だな」

態々職員室に影分身を送って調べたからな。くっくっく、逃げ道など一切無いのだよ。

「それから教えておいてやるが禁止区域は本気で不味い罠が存在しているから禁止区域になっているんだよ。油断すれば死人が出る様な罠がな。それで死人が出ればとりあえず図書館島は閉鎖、または取り壊しだな」

「うっ」

「今回はオレが止めたから未遂だが、無断外出に不法侵入で反省文5枚をテスト明けに提出しろ。それと赤点補習にも参加、それが罰だ。以上だ、解散」

「あの僕は」

「お前の事など知らん。もう面倒を見るつもりは一切無い。荷物を纏めて国に帰れ」

まだ何かを言っているみたいだが全て無視して学園長室に向かう。
そして扉を蹴破り辞表を叩き付ける。

「じゃあな」

「いきなり辞表などどうしたのじゃ」

「もうあのガキの面倒を見るのはごめんだ」

いまさっきまで起こっていた事や今までのあいつの行動を全て証拠付きで説明する。

「オレを取るかあのガ
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