11円舞曲ーmadness(狂気的に)
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俺は大鎌裏ソードスキル『デスサイズオーバードライブ』を放つ。大鎌による計15回にも及ぶ乱舞がクラディールを襲う。
「がっはああ??」
「『運命』を背に受けて決めろよ♪」
クラディールは15連撃の死神の鎌を喰らい、あっと言う間にHPを残り1割になる。
「ヒィィィ!死にたくねえ??」
クラディールが無残にも叫ぶ。
「死にたくない?仕方ないな…」
俺はクラディールに回復結晶を割りHPを回復させる。
「ヒャハハハ??あめええんだよ!音の死…ぎゃあああ??」
クラディールが回復と同時に叫びながら切りかかるがその叫びが終わるその前に大鎌裏ソードスキル『デビル・ゼロ』が決まる。このスキルは『マジシャンイリュージョン』よりも技の速度が速い代物だが…
「俺のHPは…まだ7割か…まだ行けるな。」
大鎌裏ソードスキルは使うと一定量のダメージを受けるデメリットがある。俺はHPを見て、再び大鎌裏ソードスキル『デスサイズオーバードライブ』を放つ。今度も15連撃が綺麗に決まり…クラディールのHPが1割以下になる。
「ぎゃあああ??…ハアハア…」
「何べばってるの?ほら回復させてあげるよ?」
またも俺は回復結晶を差し出す。
「ハアハア…なんなんだてめえ…いつもと雰囲気が違うじゃねえか…」
「ん?ああ!俺のこと?ああ違うぜ。今、『僕』は精神的に参っているからな。助っ人要員だ。」
「どういう…?」
「質問の許可はしてないぜ?ああ!そうだ!一ついいことしてあげよう!」
俺は一つ転移結晶を取り出す。
「この転移結晶をあげるから何処か遠くに逃げていいよ?俺も鬼じゃないからさ?」
クラディールに転移結晶を投げ渡す。クラディールは少し迷った後、転移しようとした。しかし…
「ごめん!気が変わった!」
「??」
転移しようとした直前、大鎌裏ソードスキル『デビル・ゼロ』がクラディールの胴体を切断していた。
「な…んで…?」
「いやだな〜俺は逃げていいよとは言ったけど殺さないとは一言も言ってないよ?」
「…??この人殺しが…」
クラディールのアバターが消滅する。
「いいよ。別に俺は人殺しだからさ…」
さて、キリトは無事かな?そう思いながらキリトの方を見るといつの間にかアスナがいた。しっかりとアスナはキリトを支えて、俺を見ていた。もちろんキリトも同様に。
「スノー…どういうことなの?殺人者って?それに一人称も変わってるし…」
アスナが震えた声で尋ねた。
「ああ、んじゃ、説明するか…俺の人殺しの話を…」
俺は語り出した…小さな町で起こった俺にとっての惨劇を…
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