第二章 終わらせし者と月の女神
第六話
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ったか調べてきなさい!」
「お嬢様、既に聞き及んでおります」
「それなら、早く言いなさいよ」
「すいません。なんでも、セレーネ様とその父上が城下の市場へと向かっている最中のこと、謎の黒い集団に襲われたとのことで、お嬢様も知っておられますようにセレーネ様の父上は、名うての光の魔法使い。応戦し、果敢に挑んだものの、敵が恐ろしく強い者達であったらしく、なんとかセレーネ様を逃がしたものの、亡くなってしまったという話でございます」
「なるほどね……可哀想に。それにしてもモウヒル、あなたの情報。また「家なき人」からの物なの?」
「さようにございます。正しくは「家なき人」を象った情報屋と言えばよろしいでしょうか」
「ふーん。他になにかなかったの?」
「黒い集団は、最近裏世界で暗躍し始めているようですね。それに表世界にもちらほら出てくるようになったとか」
「その黒い集団って何?」
「そこまでは、わかりません」
「ということは、まずいわね」
「ええ、さようですね。後、他にも情報が!」
「それは、今回のことに関係あるの?」
「関係はないと思われますが、ノディオン国王が亡くなられたという話です」
「そう、それはいつ?」
「本日でございます」
「あなたの情報はいつも早いわね、モウヒル。流石よ」
「ありがたき幸せ」
客人用のベッドにセレーネを寝かせ、その横で貴族の少女と執事が彼女の様子を見守る。それは、世を徹して行われた。
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