暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアートオンライン 無邪気な暗殺者──Innocent Assassin──
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〜Cross world〜
cross world:交雑
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れない、とでも言う風に少年は首を横に振るう。
「第一、それだと大前提からおかしいよ。それだと、イメージした第三者がいるってことになっちゃう」
「………………………………」
唇を噛み、眉根を寄せるルナ。
しかしその瞳には、答えを求めたいという意思はなかった。
どちらかというと、自らの弾き出した答えが信じられないような、信じたくないような、そんな光がそこには宿っていた。
「一番初め。私が君と会った時、違和感を感じなかった?」
「違和感?」
「そう。たとえば、一瞬前までそこに待ち人がいたのに、気が付いたらいなくなっていた、みたいな」
息が詰まる。
それは――――
その感覚は――――
レンの表情から何を察したのか、ルナは大きく首肯した。
「私達は、私達の捜し人がナニカに巻き込まれたと考えてた」
だけど、と。
彼女は言葉を羅列する。
「私達が巻き込まれていない、なんて可能性がないなんて、どうやって決め付けられるの?」
不安が、確信に変わる。
自分達が巻き込まれた。そう彼女は言った。
意識では理解したのだが、魂がその言葉を拒否していた。
「《入れ替わり》。それが今回のナニカの正体だと私は考えるよ」
「いれ……かわ…り」
「そう。世界と世界の、入れ替わり」
入れ替わり合い、そして交わり合い。
額に手をやり、力なく少年は首を横に振る。
「ちょ、ちょっと待ってよ。世界と世界が入れ替わったって、そんな………。じゃ、じゃあ、アレの心意の源って――――」
うん、と。
頷いて。
《流水》の二つ名を持ち、現実世界では《無敗の剣姫》の異名を持つ少女は、首を縦に振ってゆっくりと口を開く。
自らの仮説の、根拠となった学説を空気の中に解き放つために。
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