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ソードアートオンライン 無邪気な暗殺者──Innocent Assassin──
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〜Cross world〜
cross world:交雑
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な効果を生み出す方式。言うのはすごく簡単だけど、入力する命令式はメチャクチャ多くなるんだよね」
もう一つの葉っぱを射出し、それに向かって今度は眉をひそめながら少年が手をかざしたのは、床に落ちている木の葉の欠片だった。
もうすでに黒ずんでいるそれが、突如意思を持ったかのように浮かび上がり、さながら弾丸のように真上に撃ち出された。それらは空を舞っていた二枚目の葉を、マシンガンでもブッ放されたように穴だらけにさせる。
あんぐり口をあけている少女の目の前で、ふぅと少年は息を吐いた。相当しんどかったようで、軽く汗もかいているように見られる。
「今のは、葉っぱの欠片を直接操っただけ」
これでも、加える命令式は五百は優に超えるんだけどね、と。
のんびり笑いながら、少年は思い浮かべていた。
この、言わば操作形心意で、レンが見た中で最大のものは己の内にある《鬼》のものである。
鬼法
(
ディアボロ
)
《
天墜
(
てんつい
)
》
空から降り注ぐ太陽光に直接干渉し、一点へ強引に終結させるという物理法則をガン無視した、その天衣無縫な技も、しかしアレの足元にも及ばなかった。
あの技でも基本的に、標的の上空数百メートルの空間を『二次元的』に支配するのだ。範囲は広いが、しかしあくまでも平面は平面。
だが、あの怪物はそれを軽々と飛び越える。
事象から推測される事はごく少ない。しかし、それでも少年はその力の正体を何となく想像していた。
アレが力を行使した瞬間、アレを中心に暴風が吹き荒れた。それだけなら、風だけを具現化した(いやそれだけでも充分凄い事なのだが)と思うが、少年が感じたのはそんなものではない。
断言するが、あの怖気はそんな生易しい次元ではない。
その他にあの事象を説明できる理屈を、紅衣の少年は一つしか思い浮かべる事ができない。
『一定空間内の気体分子の完全掌握』
その可能性に背筋をもう一度震わせてから、レンは口を開く。
「僕でも、こんだけの事がやっとなんだ。イグシティ全体に影響を及ぼす規模のものを現実に投影できる時点でバケモノだよ」
「…………………………………心意」
「え?」
ぽつり、と。
着流しをその細身に羽織る少女は、思わず漏れたという風に呟いた。
「人間じゃない。モンスターじゃない。もちろんNPCでもない。じゃあ、あのバケモノは何?」
「そりゃあ………、何だろうね?」
推測というのもおこがましい、ただの仮説なんだけど、と前置きをして彼女は語りだす。
「心意が、生体脳内で生成されるイメージで構成されてるんだったら。『そこに人がいるという確固たるイメージ』が存在したら、そこには何が起こるの?」
「………………まさか」
信じら
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