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ソードアートオンライン 無邪気な暗殺者──Innocent Assassin──
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cross world:交雑
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えず」
「はい」
「休もっか」
「心意………ねぇ」
なんだか信じられないな、と。
レンが淹れてきた紅茶を飲みながらルナは言った。
「イメージを具現化するなんて、まるで魔法みたい。あ、いや、ALOでの魔法ってわけじゃないよ、もちろん」
「でも、そうとしか説明できないんだよね、僕には。小難しい事だったら、マイに訊けば教えてくれるかもしれないけどさ」
ズズ、と。
こちらは、氷の浮いたオレンジジュースを飲みながらレンは言う。
「そのマイって子が、君の捜してた人なの?」
「正確にはもう一人だけどね。ま、あの二人は大体いつも一緒にいるからワンセットで見つかるでしょ」
本人がこの場にいたら、凄み二百パーセントの笑みを向けてくるような事を少年は言った。鬼の居ぬ間に、とはよく言ったものである。
「具体的に、イメージを具現化させるってどうするの?」
「ん〜。こう頭ん中で、何かしたいーとか、ドバーッて考えて考えて考えて、それをグシャーッて外に出す感じかな?」
擬音語のオンパレードだった。
最終的に、何をどうするのかさえ分からなかったし。
思わず頭を抱える着流しの少女であったが、頭の中はたった今手に入った情報から拾えるピースを的確に当てはめ、形のないジグソーパズルを構築していく。
ある時には主観的な目線で。
ある時には客観的な目線で。
ありとあらゆる角度から現在の状況を絞り尽くす。
「レン君、アレと戦った時、何か感じた事はない?」
「感じた事?う〜ん、そうだなぁ」
あ、と。
紅衣の少年は思い出したように膝を叩いた。
「えーとね、結論から先に申し上げます」
いやにもったいぶった前置きを挟んで、少年は続ける。
「アレ、人間じゃないよ」
呼吸が止まった。
瞳孔が乾いた。
汗が滲み出た。
「は、はい?人間じゃないって、それじゃアレはいったい何?」
「わからない」
少女の発した問いに、即答で返ってきたものはとてもシンプルだった。
シンプルゆえに、ルナは身を震わせた。
だってそれは――――
「『ルナねーちゃんよりもある意味で多くの事を知っている僕でもわからない』ナニカだよ」
ゾグン、と得体の知れないものが背筋を這いずり回る。
固まる少女を見、少年は手の内にあるグラスをゆったりとした動作で振った。
カラン、と。
氷同士がぶつかり合う小気味良い音が軽やかに響く。
状況を整理しよ、と唐突にレンは言った。
それは実際、目の前に屹立している大きな問題を先送りにし、眼を背けるだけのものであったけれど、しかし
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