第19局
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視線が集まった
「saiや進藤君がこれほどの打ち手であるのなら、遅かれ早かれ、いずれは我々プロの前に現れることになる」
「であれば、我々のすることはただひとつ。プロとして、その日を待ち受けるだけだ。彼ら以上の腕をもって」
「そうですね、いかに強いとは言え、我々プロが早々アマチュア相手に負けるわけにもいかない。そうだな、芦原!」
「何でそこで僕に話を振るんですか、緒方さん!分かってますよ、僕だってプロなんですから!」
「アキラ君に時々負けてるお前が、威張って言える台詞じゃないな」
「あ!そこでアキラを引き合いに出しますか!緒方さんだって、アキラが相手じゃ全勝ってわけじゃないじゃないですか!」
「俺のは指導碁だからな。お前の真剣勝負と一緒にするな」
「えっ!?いやっ、そのっ、僕だってもちろん指導碁ですよ!!」
そういって騒ぐ芦原たちを横にして、アキラは先ほどのsaiとの対局を思い返していた。
胸の奥から湧き上がる、焦燥のようなほのかな疑念とともに。
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