コードギアスR2
0606話
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とばかりにガン・ルゥを殴り壊していく。
その、まさに鬼神とすら言える活躍を見てさすがに怖じ気づいたのだろう。1機、2機、3機と徐々に後ろへと下がってシャドウの前から逃げるように姿を消していき……そしてある一線を越えると、全機が一斉に基地の周囲へと散らばって逃げ出し始める。
「ちっ、やっぱりこうなったか」
NジャマーUは遠距離の通信は完全に近い精度でジャミング出来るが、近距離……同一戦場内程度なら通信が可能だ。それを理解した誰かが逃げるように命令を下したのだろう。もっとも、大宦官の系譜であるとかいう基地指令としてはそんなのは言語道断なんだろうが。けど……
「甘かったな」
「アクセル殿っ! あのままでは逃げられますぞ!」
「問題無い。メギロートを周囲に展開しているこの状況で、ガン・ルゥ程度の機体が逃げきれる筈が無い」
呟く俺の視線の先では、シャドウの胸部にある胸部から赤と青に螺旋の如く絡みつかれたエネルギー波が発射される。ヴァルシオン改を解析して手に入れた技術のクロスマッシャーだ。
クロスマッシャーは逃げ散ろうしていたガン・ルゥを薙ぎ払うかのようにして放たれ、今の一撃だけで10機以上のガン・ルゥが消滅し、その近くにいた機体も多かれ少なかれダメージを負う。
また、視界の隅では逃げだそうとしていたガン・ルゥへと向かってメギロートのサークル・レーザーが放たれ、あるいはその巨体で捕獲され、角で突き刺されて撃破され、体当たりで潰されと一方的な蹂躙とも言える様子を示していた。
そんな状況で戦意が続くはずもなく、それから10分もしないうちに基地には白旗が揚がり降伏の意志を示す。
「さて、じゃあ捕虜の方は任せていいんだな?」
「あ、ええ。……構いません。既に仲間達がここに向かっている筈ですので」
「なら頼む。俺は暫くここで様子を見ているからな」
洪古へとそう告げ、念の為にニーズヘッグへと戻るのだった。
そしてこの数時間後、太平洋で黒の騎士団とブリタニアがぶつかったのを知る事になる。
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