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転生とらぶる
コードギアスR2
0606話
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貫通するだと? 一体どれだけの威力を……」

 リニアレールガンの威力に驚愕する洪古の前で、次に行われたのは武器ラックから放たれたスラッシュ・リッパーだ。5個近くの円盤状のユニットが射出され、それぞれが高速で回転しながらガン・ルゥへと向かって突き進んでいく。

「へぇ」

 その様子に思わず呟く。

「どうしました?」

 俺の言葉に気が付いた洪古が、素早く我に返り尋ねてくる。

「あの武器はスラッシュ・リッパーという名称の武器なんだが、普通1度に放てるのは2つが限度なんだよ。標的の追尾をコンピュータ制御で行っている関係上な。だが、スレイのシャドウは倍以上の5つを射出した。つまり、そのコンピュータ制御の部分がこれまでよりも高性能になっている訳だ」

 恐らくこの辺はレモンやマリュー……ではなく、技術班の誰かだろうな。何しろその2人はまだ残っているシロガネの改修も含めてやるべき事が多い。
 そう返事をした俺の視線の先では、スラッシュ・リッパーの回転した刃が次々とガン・ルゥを切断していく。尻尾のような第3の足を切断、あるいはガン・ルゥそれ自体の足や銃と一体化している腕、胴体を切断していく。
 それだけでバランスを保てなくなったガン・ルゥはそのまま地面へと倒れ込み、勢いのままに基地の地面を削りながら仲間の機体へとぶつかり被害を増やす。
 もちろん基地側にしてもやられっぱなしという訳では無い。何しろ数が数だ。スレイの操るシャドウが一度に相手を出来る数は決まっている。その為、文字通りに仲間の屍を踏み越えてシャドウを包囲し、銃撃を開始する。

「だが……甘いな」

 ガン・ルゥの武器はその両手に固定装備されているマシンガンとキャノン砲が1対ずつだ。威力的に見ても、KMF相手ならともかく防御力に優れているゲシュペンスト、更に装甲が強化されているシャドウに通じる筈も無い。また、それ以前に放たれる弾丸の全てがシャドウの展開しているG・テリトリーに受け止められており、重力の盾を突破する事は出来ていない。
 やがて向こうとしてもそれに気が付いたのだろう。次第にシャドウへと銃撃を放つ機体が減っていく。

「アクセル殿、あの黒いのは一体?」
「G・テリトリー。簡単に言えば重力を使った盾だな。強力な攻撃ならあの障壁を貫通する事も可能だが、ガン・ルゥ程度の攻撃力ではやるだけ無意味だ」
「……」

 俺の言葉に既に言葉も無いとばかりに大きく口を開ける洪古。
 まぁ、ギアス世界だと重力関係の技術は殆ど研究もされていないらしいから無理も無い。
 そんな俺達の視線の先で、シャドウは手に構えていたリニアレールガンを武器ラックに戻す。同時にそのままバーニアを噴射させて敵へと突っ込み、両腕に装備されているプラズマバックラーを使い、当たるを幸い
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