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孤独の水の支配者
花咲学園
不思議な都市
―隠される力 2―
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ら。」


グラン「はぁ・・・。制御が強くなった今、あんたが封印を解かなきゃ私は使えないってのに・・・」


萌依「へえそう。それは良かった」


いくら聖獣だとしてもやりたい放題だと逆にこっちが困る


その内・・・アリゼウスにも居場所を感知されそうだし・・・


雪斗「にしても先生、遅いなぁ」


グラン「何かあったみたいだしね」


萌依「ふ〜ん」


「「ガラッ」」


いきなり勢いよく開いたドアから一人は多分、三十歳前半の先生と


もう一人髭を少しだけ生やした赤髪の先生が出てきた


1「待たせてごめんね〜えっとー・・・雪斗君、っていうのは君かな?」


雪斗「はい」


1「それじゃあもう少しでホームルームも始まるだろうから行こうか」


雪斗「はい。・・・それじゃあ二人とも後で」


グラン「ファイト〜」


萌依「後で」


礼儀正しくペコっとお辞儀をした一人目の先生が雪斗を連れて行くと、


赤髪の先生があたしたちを見た


2「え〜っと・・・水蓮寺萌依さん、はどっちかな?」


萌依「・・・」


グラン「あーえっと・・・この子です。そして私が『ラン』です」


2「あーなるほど」


何も答えなかったあたしを二度見した先生が生徒簿に目を向けると、


グランディーネが肘で突っついた


・・・あたしが自分からは話さないって事、知ってるくせに


御門「俺は御門総司(みかど そうし)、俺の受け持つクラスは運動クラスだ。よろしく」


グラン「よろしくお願いします」


萌依「・・・・」


・・・運動クラスって何、どういう事?


普通はどのクラスも均等になるように編成されるんじゃないの?!


御門「それじゃあ行こうか」


優しく微笑んだ御門先生の後ろを着いて行くと、


階段を上がったりそのまま真っ直ぐ歩いたりまた階段を登ったりで


この時、あたしは確信した


こ の 学 園 で 迷 う は ず が な い と!!!!!


御門「君たちには後でこの学園の地図を渡さなくちゃね」


グラン「あはは・・・け、結構・・・広いですね」


御門「まあ・・・一年、二年経てば何処に何があるか分かるよ・・・」


・・・御門先生、はっきり言うけど全然説得力ないよ?!


先生も絶対、何度か迷ったでしょ!?


二年経っても絶対に迷ってたでしょ!?


語尾がだんだん小さくなってたよ?!


御門「それじゃあ・・・皆集まってるみたいだから、そのまま行こうか」


・・・まじですか。
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