第一章 護れなかった少年
第二十八話 悪夢(後編)
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ピュアレッド。
間違いない。コイツは魔物だ。精神攻撃をしてくる魔物。
ピュアレッドということは、適正の敵。
十分倒せる敵だ。
ソラの前に出てメイスを構える。
『何だ小娘。その殺人者を庇うの?』
「殺人者殺人者ってうるっさいわねえ、コイツは私の友達。友達だから庇う。何か文句ある?」
『面白い。ならこの殺人鬼への最後のプレゼントとしてお前の首をプレゼントするわ!!』
目の前のナイトメアが槍を構える。
先手必勝!!
メイスを上に振り上げると同時にメイスに緑色のエフェクトがまとわりつく。
「せいやっ!!」
そして振り上げたメイスを地面にたたきつける。
メイス専用範囲型スキル《パワー・ストライク》。
地面に叩きつけたメイスから衝撃波が走り、ナイトメアに直撃する。
『この程度、小娘!!』
がそのHPは元から一本の残り半分しか無いのだが、ほとんど減っていない。
ちなみにパワーストライクには一定確率で相手をスタンさせる効果付きなのだが、見た感じスタンにはなっていない。
うーん......流石腐ってもボス、ってとこね......。
そんな評価を下しながら再度メイスを構える。
『今度はこっちから行くわよ!!』
ダンッと音がして一気にナイトメアが踏み込んでくる。
『ハァッ!!』
もう一度ダンッと音がして凄まじい勢いの槍が突き出される。
「ハッ!!」
それをメイスで下から弾く。
そしてメイスを右手側に移動させる。
そこで、メイスが緑色のスキルエフェクトを纏う。
「セィッ!!」
右から、左、そして左から右、最後に右上から両手持ちで振り下ろす。
メイス専用三連続技《トライス・ブロウ》だ。
『グゥッ!!』
これは効いたようでナイトメアのHPが目に見えて減る。
これを繰り返せば......勝てる!!
そう思いながら心の中でグッと握り拳を作る。
『ふむ......。やっぱり槍は使いずらいわね......しょうがない。小娘、今から本気を出すわ』
そう言いながら槍を投げ捨てるナイトメア。
そしてその右手に現れたのは......1.5はあろう巨大な鎌。
『やっぱり突くよりも首を狩る方が楽ね』
そしてピュアレッドだった、ナイトメアのカーソルの色が変わる。
今度の色は......ダーククリムゾン。
ただ、その代わりにナイトメアのHPが減り、レッドゾーンに入った。
『じゃ、行くわよ小娘』
瞬感、ナイトメアの姿が消えた。
「――ッ!?」
実際には恐らく消えた訳ではないだろう。ただ、視認出来ないだけで。
瞬感、直
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