第一章 護れなかった少年
第二十八話 悪夢(後編)
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っちがチクれば全て終わりだからな。怖くて反撃できねえんだろ』
『殺人者が......何我が物顔で学校来てんだよ』
『殺人者が、調子乗ってんじゃねえよ、さっさと死ねよ』
『よぉ、殺人者。ちょっとストレス発散させろよ。断れねえよなぁ? 分かってっと思うけど断った瞬間、お前終わりだぞ?』
『おい、殺人者、ちょっと財布貸せよ。......しけてんなぁ。ったく、札と小銭だけで許してやんよ』
『殺人者――』『殺人者――』『殺人者――』『殺人者――』『殺人者――』『殺人者――』
『殺人者』『殺人者』『殺人者』『殺人者』『殺人者』『殺人者』『殺人者』『殺人者』『殺人者』『殺人者』『殺人者』『殺人者』
頭の中でその言葉だけがぐるぐる回る。
嫌だ、違う。僕のせいじゃない。
そんな事を思いながらその言葉の中でもがく。
もがいてもがいてもがいてもがき続け、ようやく、一本の手が差し出される。
それを掴むと、僕をその思考の海から救い出してくれた。
その人の顔は詩音によく似ていて、穏やかに笑っていた。
見る人が安心するような、そんな笑いかた。
だから僕も微笑みながら
『詩――』
『消えなよ、殺人者』
その顔は、頬を限界まで釣り上げていた。
「うぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああぁぁぁぁああああああああっぁぁぁぁぁぁああああああああああああ!!!!!!」
―☆―☆―☆―
「うぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああぁぁぁぁああああああああっぁぁぁぁぁぁああああああああああああ!!!!!!」
ソラが急に叫んだ。
何々!? 今の短時間で何があったの?
ソラが殺人者とか言ってたけど......。
瞬間、今までの表情が頭に浮かぶ。
主に笑ってたりしてたよね。基本的に善人って感じでわざわざ、数いるプレイヤー鍛冶士から私を選んでくれたし。
でも、ニュースとかだとそういう人が殺人を犯したとか結構聞くし......。
『発狂したか。ふん。私を殺した罪を味わいなさい。私の味わった痛みはこんな物じゃなかった!!』
「あぁぁぁぁぁあああああぁぁあああぁぁぁぁ......」
ソラの声が段々小さくなっていて、そして段々前のめりになって、倒れた。
「ちょ、ソラ!!」
倒れたソラの所に走って行くと、
『む、どけ小娘。この殺人者は私が殺すの』
目の前にいた、ソラの元大事な人(?)が手に槍のような物を持って言う。
「ちょ、何よ殺人者って!!」
憤りを感じ、噛みつくが、
『言葉の通り。さっきも言ったけど、私はこの殺人者に殺されたの』
チラッと、カーソルを確認する。
そこには、
『《The nigthmare》』
そして色は
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