空白期 第1話 「少女の目には」
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先ほどまでと打って変わって、気まずい雰囲気が漂い始める。どう考えても原因は私にあるが、今の私には気まずさを感じる余裕はなかった。パニックを起こしかけている頭と逃げ出しそうになる足を抑えるので必死だから。
「あのさ……」
「は、はい!?」
「その、徐々にでいいかな。君の事を名前で呼ぶのは……どうも恥ずかしくて」
「う、うん。無理はしなくていいから!」
というか、今名前で呼ばれたら恥ずかしさのあまり走り去ると思う。そうなれば確実に私は変な子扱いされるだろう。冷静な自分が、すでに変な子だと思われていてもおかしくないのでは? と告げているけど。
「……話してばかりいないで、そろそろ行こうか? いや、別々に行ったほうがいいかな?」
「い、一緒で大丈夫! 少しすれば治ると思うから!」
「……治りそうには見えないんだけど」
「ズバッと言わないで……おかげで落ち着いたけど」
こういう場合は礼を言うべきなのだろうか。それとも小言を言うべきなのか。
なのは……こういうときってどうすればいいの?
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