第178話 血塗れのドムス・フラウ
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リョ「死者の仮面の、レッタ・リガニョフだっ!!!」
会場が再び騒ぎ出す。
リョ「いや・・・本当の名はレガフ・リョニッタ。」
リョウの声だけがやけに大きく、淡々と響いた。
観8「お・・おい・・・レガフ・リョニッタって・・・あの高速の弾丸のレガフ・リョニッタかぁっ!!?」
観客の誰かが叫んだ瞬間、会場は冷静さを失った。
リョ「その通りだ。そして、死者の仮面の魔道士全員が、20年以上逃亡を続けている闇ギルド、高速の弾丸の魔道士だぁっ!!!」
リョウの視線が死者の仮面の魔道士達に移動する。
オ「ふっ。よく見抜いたな。」
オーガンスはそう言うと、死者の仮面の魔道士達は顔に着けていた仮面を外した。その瞬間、死者の仮面の魔道士達の体が白い煙に包まれた。
煙が晴れると、そこにいたのは死者の仮面の魔道士、オーガンス、リノ・ハビュット、レッタ・リガニョフ、コネティ・ラドゥ、アーキリーズの5人ではなく、高速の弾丸の魔道士、ガンオース、ハビノ・リュット、レガフ・リョニッタ、ライネド・テコウ、リーキアズーの5人がそこにいた。
観9「うわあぁあっ!」
観10「ファ、ファファ・・高速の弾丸だあぁあぁぁあああああっ!」
死者の仮面の待機場所の近くに座っていた観客達はその場から遠ざかった。
ガ「小僧、いつから気づいていた。」
オーガンスに姿を変えていた高速の弾丸のリーダー、ガンオースが待機場所からリョウに問い掛ける。
リョ「大魔闘演舞の初日から、薄々勘付いてはいたんだ。だが、確かめる時間が無くて、3日目まで月日が経っちまったんだ。」
ガ「なるほどな。」
納得したかのように、ガンオースは不気味な笑みを浮かべた。
そして―――――、
ガ「黙っておればいい事を、ベラベラとこんな大勢の人間がいる前でバラしおって―――――!」
リョ「え?」
リョウの動きがほんの一瞬だけ止まった。
ガ「レガフ、殺れ!」
レ「了解!」
その僅かな時間で、ガンオースが黒いマントをひるがえしながらレガフに指示を出した。
それを待っていたかのように、レガフはものすごい速さで背中に手を回し、聖剣の1つである、ユリを殺して奪った『花錦剣』を鞘から抜くと、刃先をリョウに向けて駆け出した。
ナ「リョウ!避けろおおぉ
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