第178話 血塗れのドムス・フラウ
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会場の様子を窺う。
マ「ね・・ねぇっ!これ・・・エルフマンの悲鳴じゃ・・ない、よっ!」
マヤがエルフマンの声に負けないくらいの大声で言う。近くにいたリョウとトーヤがマヤの声に驚いて目を見開く。マヤの声に反応してショールも薄っすらと目を開けて会場の様子を窺う。
ショ「エ・・エルフ、マン・・・雄叫びを、上げ・・てる・・・」
ショールが耳を塞ぎながら独り言のように呟いた。
エル「ああああああああああああっ!!!」
マヤやショールが言ったとおり、雷に包まれているエルフマンの声は悲鳴ではなく雄叫びになっていた。
チャ「か・・かかかか会場に、獣の雄叫びが響き渡っていますっ!!」
チャパティ・ローラは耳を塞ぎながらもしっかりと実況を続ける。
エル「ああああああああああああああああああああああああああああああああああっ!!!!!」
雄叫びが1回強くなったと思った瞬間、エルフマンの雄叫びが聞こえなくなった。会場にいる人達は皆恐る恐る耳から手を離し、会場に視線を移す。
そこにいたのは、雷から抜け出した獣が拳をハルトに向かって振りかざしているところだった。
ハル「(・・・やっぱり、妖精の尻尾の魔道士と戦うのは、何かが違う・・・そして、どの勝負の中でも、最高に楽しい!)」
槍の柄を掴んだままハルトはそう思った。
エル「うおぉおおらああぁあぁぁあああっ!!!」
ハル「ぐぉああぁあぁあああああっ!」
エルフマンの拳がハルトの鳩尾に直撃し、ハルトは弧を描いて吹っ飛ぶ。そのままドサッと音を立てて地面に落ち、そこから立ち上がる事は無かった。
チャ「試合終了ォォォ!勝者、エルフマン・ストラウス!妖精の尻尾A、10ポイント獲得!!」
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チャ「さぁ!いよいよ今日の最終試合になりました。最終試合、妖精の尻尾B、リョウ・ジェノロ!!VS死者の仮面、レッタ・リガニョフ!!」
観全「オォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォッ!!!」
大歓声が起こる。
ヤ「ラハール君、部隊の者は連れて来とるかね?」
ヤジマが隣に座っているラハールに耳打ちをする。
ラ「え・・はい。会場の入り口の前で、待機させていますが・・・?」
ラ
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