第五章 StrikerS編
第百六十二話 『決戦(6) レンとギンガの覚悟』
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でも、まだ暴走状態のトレディが残っていた。
だけどまだ僕にはレフトシールドが残っている。
「アウル!」
《はい! レフトシールド、充填魔力開放します!》
そしてまた噴射口から魔力による炎を吹かす。
「クラッシャーバイトーーー!!」
「うぉおおおーーー!! レフト・シルト・シュラーゲン!!」
クラッシャーバイトと僕の左のナックルが激突する。
それで拮抗する。
ガリガリと音がしてアウルに罅が少し入る。
でも、まだだ!
《ラケーテン・ブースト!》
アウルの言葉とともに噴射口からさらに炎が上がりその炎の勢いはついには僕の体以上に吹き上がる。
「貫けーーー!!」
そして『ガシャンッ!』という破砕音とともにクラッシャーバイトは粉々に砕け散る。
「ッ!!?」
「いっけえええーーー!!」
クラッシャーバイトが砕けて無防備なトレディ目掛けて僕は再度拳を叩きつける。
「ああっ!?」
トレディは叫びを上げてその場で蹲る。
「はぁ、はぁ…」
僕はもう魔力をほぼ使い切ったために息もキレキレでこれ以上戦えることはできない状態だ。
「………レンさん」
でも、そこで正気に戻ったのかトレディの淡々とした声が聞こえてきた。
「………参り、ました」
それでトレディはその場で気絶した。
「やった…のかな?」
《はい。やりました、マスター》
それで僕もシェルブローフォルムを二度も使用した為に凄まじいGの影響で力を使い果たしてその場で倒れそうになる。
だけど、そこで誰かに支えられる。
それで顔を上げるとそこにはラン姉さんをその手で支えていたギンガさんの姿があった。
「…やったわね、レン君。かっこよかったわよ」
「ありがとうございます。ギンガさん…」
僕が感謝の言葉を出すと、次にはもっとも聞きたかった人の声がギンガさんの隣から聞こえてきた。
「―――まったく…。雑な助け方をしてくれたわね、レン。私もバルムンクもボロボロよ…?」
「ら、ラン姉さん!」
「…ま、助けてくれてありがとね。レン」
「うん!」
僕はついに取り戻したんだ。ラン姉さんを!
やったよ。シホさん!
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